IELTSとTOEICはどちらも世界的に知られた英語試験ですが、スコアの表記方法がまったく異なるため、もう一方の試験ではどのレベルに相当するのか気になる方は多いでしょう。
留学や就職活動を控えている方にとって、両試験の換算目安を把握しておくことは目標設定に大いに役立ちます。
この記事ではIELTSとTOEICの換算スコアを早見表で整理し、両試験の違いや目的別の活用ラインまで幅広く取り上げました。
- IELTSのバンドスコアはTOEICで何点くらいに相当するのか
- 換算スコアを留学や就職にどう活かせるのか
- 両試験の対策を効率よく進めるにはどうすればよいか
IELTSとTOEICの換算スコアをバンドスコア別の早見表でチェック
IELTSは4技能を1.0〜9.0のバンドスコアで評価し、TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2技能を10〜990点で測定する試験です。
そもそも測定対象の技能数が異なるため、換算はあくまで「目安」であることを前提にしておく必要があります。
このセクションではバンドスコア別・TOEICスコア帯別・CEFRレベル別の3つの視点から、換算の目安を整理しました。
- IELTSバンドスコアを基準にTOEICの目安を把握する
- TOEICスコア帯を基準にIELTSの目安を把握する
- CEFRという国際基準で両試験を横並びに比較する
IELTSバンドスコアからTOEICスコアを換算する目安
IELTSのバンドスコアを基準にTOEIC L&Rの目安を把握しておくと、留学準備と並行してTOEICも受験する際に計画が立てやすくなります。
ただし、IELTSは4技能の総合力を測る一方でTOEIC L&Rは2技能のみの測定であるため、同じ英語力でもスコアの出方に差が生じる点は意識しておきましょう。
| IELTSバンドスコア | TOEIC L&Rの目安 |
|---|---|
| 4.0 | 400〜500 |
| 5.0 | 550〜650 |
| 5.5 | 650〜750 |
| 6.0 | 740〜840 |
| 6.5 | 820〜900 |
| 7.0 | 870〜970 |
| 7.5以上 | 950〜990 |
IELTS 7.0以上の領域ではTOEIC L&Rスコアが上限に近づくため、数値上の差がつきにくくなる傾向があります。
TOEICスコアからIELTSバンドスコアを換算する目安
TOEIC L&Rで一定のスコアを持っている方がIELTSに挑戦する場合、自分のスコアがどのバンドに相当するかを知っておくと目標設定の出発点になります。
スピーキングやライティングの対策が不十分だとオーバーオール・バンドスコアは伸びにくいため、換算表はリスニング・リーディング能力の参考値として活用してください。
| TOEIC L&Rスコア | IELTSバンドスコアの目安 |
|---|---|
| 400〜495 | 3.5〜4.0 |
| 500〜595 | 4.0〜5.0 |
| 600〜695 | 5.0〜5.5 |
| 700〜795 | 5.5〜6.0 |
| 800〜895 | 6.0〜6.5 |
| 900〜990 | 6.5〜7.5 |
TOEIC L&Rが800点台でもIELTSでは6.0〜6.5にとどまるケースは珍しくありません。
CEFRを基準に整理したIELTSとTOEICの対応レベル
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は語学力をA1〜C2の6段階で示す国際指標であり、異なる試験どうしのレベルを横並びで比較する際のフレームワークとして広く活用されています。
この指標を軸にした両試験の対応関係を見てみましょう。
| CEFRレベル | IELTSバンドスコア | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| B1 | 4.0〜5.0 | 550〜780 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 785〜940 |
| C1 | 7.0〜8.0 | 945〜990 |
| C2 | 8.5〜9.0 | — |
TOEIC L&RはC1レベルまでの測定に対応しており、C2レベルの判定にはIELTSでの高スコア取得が必要です。
IELTSとTOEICの換算は単純な数式ではできない?その理由とは
IELTSとTOEICのスコアを一対一で変換する公式な計算式は存在せず、どの換算表も統計的な傾向や各試験団体の公表データに基づく概算値にすぎません。
前セクションの早見表でスコア帯に幅があったのも、両試験の設計が根本的に異なることが原因です。
「IELTS 6.0ならTOEICは何点」と一律に断言できない背景には、大きく分けて3つの構造的な要因が関係しています。
- 受験者層や試験目的がそもそも異なる
- 測定対象となるスキルの範囲に差がある
- スコアの算出方法や評価基準が別の仕組みで動いている
それぞれの要因について、詳しく見ていきましょう。
試験の目的と想定される受験者層が異なる
IELTSは英語圏の大学への進学や海外移住の際に英語力を証明する目的で開発されており、受験者の多くは留学希望者やビザ申請者です。
対するTOEIC L&Rは、ビジネスや日常場面でのコミュニケーション能力を測ることを目的としており、日本国内では就職活動や昇進の判断材料として企業に広く採用されています。
「IELTSは、海外留学や海外移住の際に、英語力を証明するためのテストとして開発されました。」
試験の設計思想が根本的に異なるため、同じ英語力でも評価の切り口が違い、スコアの直接比較が難しくなっています。
測定する英語スキルの範囲が異なる
IELTSがリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能すべてを評価するのに対し、TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2技能のみを対象としています。
たとえばIELTSでオーバーオール6.0を取得した受験者でも、ライティングとスピーキングで得点を稼いでいる場合、TOEIC L&Rでの想定スコアほど受信型スキルが高くない可能性も考えられるでしょう。
- IELTS:4技能の平均値でオーバーオール・バンドスコアを算出
- TOEIC L&R:リスニングとリーディングの合計点でスコアを算出
- TOEIC S&W:スピーキングとライティングを別試験として独立実施
技能範囲の違いが、換算の精度にもっとも大きく影響するポイントです。
採点方式とスコア表示の仕組みが異なる
IELTSのバンドスコアは1.0〜9.0の範囲で0.5刻みに評価され、4技能の平均がオーバーオール・バンドスコアになります。
対するTOEIC L&Rは統計的なスコア調整(Equating)を経て5点刻みの10〜990点で表示される仕組みです。
| 項目 | IELTS | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| スコアの範囲 | 1.0〜9.0 | 10〜990 |
| 刻み幅 | 0.5刻み(17段階) | 5点刻み(197段階) |
| 総合スコアの算出 | 4技能の平均 | 2技能の合算 |
IELTSは1段階あたりがカバーする能力幅がTOEIC L&Rよりも格段に広いため、換算表のTOEICスコアに大きな幅が生じるのは構造上避けられません。
IELTSとTOEICの換算を理解する前に押さえておきたい両試験の特徴
換算スコアを正しく読み解くためには、両試験がどのような形式で実施され、何を評価しているのかを理解しておくことが欠かせません。
試験形式を知らずに換算表だけを見ると、必要以上に楽観的な目標を設定してしまったり、逆に自分の実力を過小評価してしまったりする恐れがあります。
IELTSには2つのモジュール、TOEICにはL&RとS&Wという異なるテストが用意されている点も把握しておきましょう。
- IELTS Academic:大学・大学院への進学志望者向け
- IELTS General Training:移住・就労ビザ申請者向け
- TOEIC L&R:受信型スキル(リスニング・リーディング)の測定
- TOEIC S&W:発信型スキル(スピーキング・ライティング)の測定
IELTS Academic と General Training の試験内容
IELTSにはAcademicとGeneral Trainingの2モジュールがあり、リスニングとスピーキングは共通問題ですが、リーディングとライティングの出題内容が異なります。
Academicは学術論文やグラフの読解が中心で、大学の授業に対応できるアカデミックな英語力が必要です。
| 項目 | Academic | General Training |
|---|---|---|
| 主な受験目的 | 大学・大学院への出願 | 移住・就労ビザの申請 |
| リーディング素材 | 学術論文・専門誌からの抜粋 | 広告・通知・新聞記事 |
| ライティングTask 1 | グラフや図表の説明 | 手紙の作成 |
General Trainingのリーディングでは広告や通知文など日常的な素材が出題されるため、Academicと比べて取り組みやすいと感じる受験者が多い傾向にあります。
TOEIC Listening & Reading Test の試験内容
TOEIC L&Rはマークシート方式の一斉テストで、約2時間でリスニング100問・リーディング100問の計200問に解答します。
リスニングは写真描写・応答・会話・説明文の4パート、リーディングは短文穴埋め・長文穴埋め・読解の3パートで構成されており、ビジネス寄りの素材が多いのが特徴です。
「TOEICとは、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験です。」
すべてが選択式であるため、受験者自身がアウトプットする場面はなく、4技能を評価するIELTSとの換算に差が出る最大の要因になっています。
TOEIC Speaking & Writing Tests の試験内容
TOEIC S&WはL&Rとは独立して実施されるアウトプット型テストで、スピーキング11問(約20分)とライティング8問(約60分)で構成されています。
スコアはそれぞれ0〜200点の10点刻みで評価されるため、L&Rとはスコア体系がまったく異なる点に注意してください。
- スピーキング:発音・文法・語彙・内容の一貫性を総合的に評価
- ライティング:文法・語彙の正確さに加え、論理展開の質も採点対象
TOEIC S&Wの受験者数はL&Rと比べて大幅に少ないため、IELTSとの換算データの蓄積は限られています。
IELTSのスピーキング・ライティングとの比較にはCEFR対照表を介する方法が現実的でしょう。
IELTSとTOEICの換算スコアからわかる難易度の違い
換算表ではスコア帯の対応関係を示しましたが、実際に両試験を受けてみると体感的な難しさには大きな差があります。
同じ程度の英語力を持っていても、試験形式や問題の性質によってスコアの出方が変わるため、換算スコアだけでは見えてこない「質的な難易度の違い」を理解しておくことが重要です。
リスニング・リーディング・アウトプット系試験の3つの観点から具体的な違いを見ていきましょう。
| 比較軸 | IELTS | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 英語の種類 | イギリス英語中心 | アメリカ英語中心 |
| 解答形式 | 記述式を含む | すべてマークシート |
| 時間的プレッシャー | 中〜高 | 高(特にリーディング) |
リスニング問題の難易度の違い
IELTSのリスニングは約30分で40問に解答する構成で、大学の講義やディスカッションなどアカデミックな場面の音声が中心です。
一方のTOEIC L&Rリスニングは約45分で100問に取り組む形式であり、オフィスでの電話対応や店舗でのやりとりなどビジネス・日常寄りの素材が使われます。
- IELTS:穴埋めや短答記述が含まれ、スペルミスも減点対象になる
- TOEIC L&R:すべて4択のマークシート方式で解答する
- IELTS:イギリス・オーストラリアなど多様なアクセントが出題される
IELTSでは聞き取れていても綴りのミスで失点するリスクがあり、TOEIC L&Rにはない独特の厳しさがあります。
リーディング問題の難易度の違い
IELTS Academicのリーディングは60分で3つの長文・計40問に取り組み、1パッセージあたり700〜900語の学術的文章を読みこなす力が求められます。
TOEIC L&Rのリーディングは75分で100問を解く必要があり、IELTSとは比較にならないスピードが要求される点が特徴的です。
| 項目 | IELTS Academic | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| 試験時間 | 60分 | 75分 |
| 問題数 | 40問 | 100問 |
| 1問あたりの時間 | 約90秒 | 約45秒 |
IELTSは深い読解力を問うタイプの試験であるのに対し、TOEIC L&Rは大量の設問を短時間でさばくスピード勝負の側面が強いと言えるでしょう。
スピーキングとライティング試験の有無
両試験のもっとも本質的な違いは、アウトプット系の技能を必須で測定するかどうかにあります。
IELTSではスピーキングとライティングがオーバーオールに直接反映されるため、受信型スキルだけで高得点を取ることはできません。
| 項目 | IELTS | TOEIC L&R |
|---|---|---|
| スピーキング | 試験官との対面インタビュー(約11〜14分) | なし |
| ライティング | 2タスク(60分) | なし |
TOEIC L&Rにはアウトプット系の問題が含まれていないため、スピーキング・ライティングが弱い受験者ほどIELTSのバンドスコアが換算の想定を下回る傾向があります。
目的別に使い分けるIELTSとTOEICの換算スコアの活用ライン
IELTSとTOEICはそれぞれ認知される場面が異なるため、スコアを使いたい目的に合わせてどちらの試験を受けるか見極めることが大切です。
換算の目安を知っておけば、今の英語力と目標ラインの距離感をつかみやすくなり、学習計画の具体化にも役立ちます。
代表的な活用シーンごとに求められるスコア水準を確認していきましょう。
- 海外大学・大学院:主にIELTSまたはTOEFLのスコアが出願要件
- ワーキングホリデー・移住:IELTS General Trainingが対象試験
- 国内の就職・昇進:TOEIC L&Rが最も広く採用されている
海外大学や大学院への留学で求められるレベル
英語圏の大学に出願する場合、多くの教育機関がIELTS Academicのスコアを入学要件として設定しています。
学部課程ではオーバーオール6.0〜6.5、大学院課程では6.5〜7.0が最低ラインとなるケースが一般的です。
| 出願先 | IELTS目安 | TOEIC L&R換算目安 |
|---|---|---|
| 海外大学(学部) | 6.0〜6.5 | 740〜900 |
| 海外大学院 | 6.5〜7.0 | 820〜970 |
| MBA・ロースクール | 7.0〜7.5 | 870〜990 |
ただし、TOEIC L&Rスコアを出願書類として受理する海外大学は限られているため、留学を検討しているなら志望校が指定する試験を直接受験するのが確実です。
ワーキングホリデーや海外移住に必要なレベル
オーストラリアやカナダへの移住を計画している場合、ビザ申請でIELTS General Trainingのスコア提出を求められることがあります。
オーストラリアの永住権申請では各バンド6.0以上が「Competent English」の基準とされており、TOEIC L&R換算でおおむね740〜840点前後です。
- オーストラリア永住権:IELTS各バンド6.0以上が基準
- カナダ永住権:Canadian Language Benchmarksに基づきIELTSスコアを換算
- ニュージーランド技能移民:IELTS各バンド6.5以上が一般的な目安
移民局が公式に受理する試験はIELTSやPTE Academicなどに限られている国が多く、TOEIC L&Rのスコアではビザ審査に使えないケースがほとんどです。
国内の就職や昇進で評価されるレベル
日本国内の就職・転職活動や昇進審査では、TOEIC L&Rが英語力の指標としてもっとも広く活用されています。
企業が社員に期待するTOEIC L&Rスコアは部門によって異なり、グローバル人材には高い水準が求められる傾向です。
| 活用場面 | 期待されるTOEIC L&Rスコアの目安 |
|---|---|
| 新卒採用 | 500〜600点台 |
| 海外赴任・国際部門配属 | 730点以上 |
| 中途採用(英語力重視ポジション) | 700点以上 |
IELTSスコアは国内企業の人事評価では認知度が低いため、国内キャリアを第一目標にするならTOEIC L&Rの受験を優先するほうが効率的でしょう。
IELTS・TOEICの目標スコアを達成するための学習法
換算スコアの目安がわかったら、次のステップは「どうやって目標スコアに到達するか」という具体的な学習戦略を立てることです。
TOEICからIELTS、あるいはIELTSからTOEICへと受験を切り替える場合、すでに培った英語力を土台にしながら不足しているスキルを重点的に補強するアプローチが成果につながりやすくなります。
受験経験の方向別に対策ポイントを整理していきましょう。
| 受験パターン | 重点強化スキル |
|---|---|
| TOEIC高得点者 → IELTS | ライティング・スピーキング・学術語彙 |
| IELTS経験者 → TOEIC | 速読力・時間配分・ビジネス語彙 |
TOEICで高得点を取った人がIELTSに挑むときの対策
TOEIC L&Rで800点以上の方はリスニング・リーディングの基礎力が十分にあるため、IELTSではスピーキングとライティングの強化に時間を集中させるのが効率的です。
とくにライティングTask 2では250語以上のエッセイを論理的に書く力が求められるため、構成力を鍛える専用トレーニングが欠かせません。
- ライティング:模範解答を分析し、イントロ→ボディ→コンクルージョンの型を習得する
- スピーキング:Part 2のロングターン(2分間スピーチ)を毎日1トピックずつ練習する
- 語彙:Academic Word List(AWL)で学術的語彙を計画的に増やす
イギリス英語のアクセントに不慣れな方は、BBCのポッドキャストなどで耳を慣らしておくと安心です。
IELTS受験経験者がTOEICで高スコアを狙うときの対策
IELTS 5.5〜6.5の方がTOEIC L&Rに挑む場合、英語の総合力は一定水準にあるため、試験形式への適応と時間管理が得点アップの鍵を握ります。
リーディングは75分で100問を解く必要があり、IELTSとは比較にならない処理速度が求められるため、公式問題集で制限時間内に解き切る練習を最優先で取り組みましょう。
| 対策項目 | 具体的なアクション |
|---|---|
| 時間配分 | Part 5を10分以内、Part 6を10分以内に解く練習を重ねる |
| ビジネス語彙 | オフィス・会議・出張関連のTOEIC頻出語彙をインプットする |
| リスニング | 4択に素早く反応するための先読みテクニックを習得する |
IELTS経験者はアカデミックな長文を読み慣れている一方、ビジネス文書を大量に処理する練習が不足しがちなので、メール・広告・社内通知を素早く読む訓練が効果的です。
両試験の対策に共通して効果のある日々の習慣
IELTSとTOEICのどちらを目標にする場合でも、英語に日常的に触れる習慣が長期的なスコアアップにつながります。
毎日15〜30分でも「聞く・読む・書く・話す」をバランスよく回していくことが、両試験に通用する底力を養う近道です。
- 通勤中に英語ポッドキャスト(BBC Learning EnglishやESL Podなど)を聴く
- 1日1トピック、英語で3〜5文の日記を書く
- 週2〜3回はオンライン英会話で15分以上の会話練習を行う
インプットとアウトプットの両方を日常に組み込むことで、試験の種類を問わず対応できる実践的な英語力が自然と身についていきます。
IELTSとTOEICの換算でよくある疑問にまとめて回答
IELTSとTOEICの換算に関しては、具体的なスコアの対応関係や換算スコアの実際の使い道について疑問を持っている方が少なくありません。
ここでは読者から特に多く寄せられる3つの質問を取り上げ、これまでの解説を踏まえつつ個別のスコア帯にフォーカスして回答していきます。
ご自身の現在のスコアに近い項目があれば、今後の試験選びや目標スコアの設定における判断材料としてぜひ活用してください。
①TOEIC900点はIELTSのバンドスコアでどのくらいに相当しますか?
TOEIC L&Rで900点の方はリスニング・リーディングにおいて非常に高い水準にあり、CEFR対照表ではB2〜C1レベルに位置づけられます。
IELTSのバンドスコアに換算するとおおむね6.5〜7.5が目安ですが、この数値はあくまで受信型スキルを基準にしたものです。
TOEIC 900点の方がIELTSを受験した場合に想定されるシナリオとして、アウトプット系スキルの準備状況によって結果が大きく分かれる点を理解しておきましょう。
- スピーキング・ライティングの対策済み → オーバーオール7.0〜7.5も十分に射程圏内
- スピーキング・ライティングが未対策 → オーバーオール6.0〜6.5にとどまる可能性がある
- リスニング・リーディングのみで見れば → IELTS各バンド7.0前後に相当する実力
TOEIC 900点の実力をIELTSのスコアに最大限反映させるには、アウトプット系の事前準備が不可欠です。
②IELTS6.0を取得した人はTOEICでどのくらいの点数が狙えますか?
IELTSオーバーオール6.0は「Competent User」に位置づけられるレベルであり、TOEIC L&Rに換算すると740〜840点前後が一般的な目安です。
ただし、オーバーオールが同じ6.0でもバンドスコアの内訳によってTOEICの到達点は変わってきます。
- リスニング7.0・リーディング6.5が中心の方 → TOEIC L&Rで850点前後が期待できる
- ライティング6.5・スピーキング6.5が中心の方 → TOEIC L&Rでは700点台にとどまる可能性がある
リスニングとリーディングのスコアが高い方はTOEIC L&Rで有利に働き、アウトプット系に強みが偏っている方はTOEICでは苦戦しやすくなります。
③換算スコアはそのまま英語力の証明として使えますか?
換算スコアは自分の英語力を把握する参考値としては有用ですが、公的な証明としてそのまま使うことはできません。
大学出願や採用選考、ビザ申請では各機関が指定する試験の公式スコア証明書を提出する必要があります。
| ケース | 求められるスコア | 換算スコアの代用 |
|---|---|---|
| 海外大学出願 | IELTS Academicの公式スコア | 不可 |
| ビザ申請 | 指定試験の公式スコア | 不可 |
| 国内就職活動 | TOEIC L&Rの公式スコア | 不可 |
換算スコアは学習目標の設定や立ち位置の確認に活用し、公式な場面では要求されている試験を受験して正規スコアを取得するようにしましょう。
