「前置詞の一覧を見ても、結局どれを使えばいいのか分からない」「同じ『〜に』なのに in・on・at で迷う」と感じていませんか。
単語帳で訳語を覚えたのに、会話になると前置詞がとっさに出てこない人も多いはずです。
前置詞は、訳語を1つ覚えるだけでは使い分けにくい品詞です。本記事では、よく使う27語を場面別の一覧で紹介します。
あわせて、迷いやすい組み合わせの使い分けと、会話で使えるようにする覚え方も例文付きで解説します。
- 英語の前置詞の役割と、訳語だけで覚えると迷う理由
- 場所・時間・移動・関係の場面別に整理した前置詞27語の一覧
- in/on/at や by/until など迷いやすい前置詞の使い分けと覚え方
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英語の前置詞とは?一覧を見る前に押さえたい基本
一覧で単語を覚える前に、前置詞がどんな働きをする語なのかを確認しておきましょう。
役割を知っておくと、一覧の見え方が変わります。
- 前置詞は名詞の前に置いてほかの語との関係を示す語
- 訳語1つで覚えると迷いやすい理由
前置詞は名詞の前に置いてほかの語との関係を示す語
前置詞は、名詞や代名詞と組み合わさって句を作り、文のほかの語との関係を示す語です。the book on the table なら、on が「本」と「机」の位置関係を表しています。
前置詞の後ろには、名詞・代名詞・動名詞(-ing形)が続きます。「without an umbrella」「without saying goodbye」のように、動作を続けるときは -ing 形にします。
なお、to study の to は不定詞を作る語で、一覧で紹介する前置詞の to とは働きが異なります。
| 形 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 前置詞+名詞 | in Tokyo | 東京に・東京で |
| 前置詞+代名詞 | with her | 彼女と一緒に |
| 前置詞+動名詞 | without saying goodbye | さよならを言わずに |
なお、because of や in front of のように、2語以上で1つの前置詞として働く表現もあります。本記事では、まず覚えたい1語の前置詞を中心に扱います。
訳語1つで覚えると迷いやすい理由
前置詞は1語で複数の意味を持つため、「on=上」のように訳語を1つに決めると使い分けを誤りやすくなります。たとえば on は、机の上だけでなく壁や曜日にも使います。
同じ前置詞でも、組み合わせる動詞や文脈で訳し方が変わる点にも注意が必要です。代表的な例を表で確認しましょう。
| 英文 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| The picture is on the wall. | 絵が壁に掛かっている | on は「上」ではなく表面への接触 |
| He’s on the phone. | 彼は電話中だ | on=上と訳すと意味が通らない |
| She will arrive in an hour. | 1時間後に着く | 未来の出来事では「〜後に」 |
| She finished it in an hour. | 1時間で終えた | 所要時間では「〜で」 |
前置詞は、後ろの名詞や文全体と一緒に意味をとることが大切です。about ten people(約10人)の about は前置詞ではなく副詞として使われている点も押さえておきましょう。


【場面別】よく使う英語の前置詞一覧27語
ここからは、日常会話でよく使う英語の前置詞27語を、場面別に4つの表で紹介します。
in・on・at や by・for のように複数の場面で使う語は、それぞれの表に掲載しています。
- 場所・位置を表す前置詞
- 時間を表す前置詞
- 移動・方向を表す前置詞
- 手段・関係などを表す前置詞
場所・位置を表す前置詞
場所や位置を表す前置詞は、「何がどこにあるか」を伝えるときに使います。家の中や街中の説明で出番が多いグループです。
| 前置詞 | 主な意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| in | 空間や範囲の中 | The cat is in the box. | 猫は箱の中にいる |
| on | 表面に接して | The book is on the table. | 本は机の上にある |
| at | 地点・活動の場所 | I’m at the station. | 駅にいる |
| over | 上方・越えて・覆って | The bird flew over the house. | 鳥は家の上を飛んだ |
| under | 下・覆いの下 | The cat is under the table. | 猫は机の下にいる |
| between | 区別できるものの間 | I sat between Tom and Mary. | トムとメアリーの間に座った |
| among | 集団の中 | She felt comfortable among her friends. | 友人たちに囲まれてくつろいだ |
| against | 接して・もたれて | The ladder is against the wall. | はしごが壁に立て掛けてある |
| along | 線状のものに沿って | We walked along the river. | 川沿いを歩いた |
over は「上を越える」だけでなく、上方にある状態や、上を覆う状態も表します。under も under pressure(プレッシャーを受けて)のように、位置以外の意味で使われます。
時間を表す前置詞
時間を表す前置詞は、「いつ」「いつから」「いつまで」を伝えるときに使います。和訳が同じ「〜まで」「〜に」になる語が多いため、表で違いを押さえましょう。
| 前置詞 | 主な意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| in | 月・年・季節など | I was born in 2001. | 2001年に生まれた |
| on | 曜日・日付 | Let’s meet on Monday. | 月曜日に会おう |
| at | 時刻 | The class starts at 7 p.m. | 授業は午後7時に始まる |
| for | 期間の長さ | She lived in Osaka for five years. | 5年間大阪に住んでいた |
| since | 過去の起点から | I’ve known him since 2015. | 2015年から彼を知っている |
| until | その時点まで継続 | I lived there until 2015. | 2015年までそこに住んでいた |
| by | 期限(までに) | Please finish it by tomorrow. | 明日までに終えてください |
| during | ある出来事・期間の間に | He read a book during the flight. | 飛行中に本を読んだ |
| before | 時間・順序の前 | Finish your homework before dinner. | 夕食前に宿題を終えなさい |
| after | 時間・順序の後 | We went home after the movie. | 映画の後で帰宅した |
| within | 範囲・期限の内側 | Please reply within a week. | 1週間以内に返信してください |
before と after は、後ろに主語と動詞のある文が続くと接続詞として働きます。before I leave のような形も一緒に覚えておくと便利です。
移動・方向を表す前置詞
移動・方向を表す前置詞は、「どこへ」「どこから」「どのように通るか」を伝えるときに使います。動詞 go・walk・put などと組み合わせて覚えるのがコツです。
| 前置詞 | 主な意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| to | 向かう先・受け手 | She goes to school. | 彼女は学校へ行く |
| from | 起点・出身 | She is from Kyoto. | 彼女は京都出身だ |
| into | 内部へ入る動き | She put the keys into her bag. | 鍵をかばんに入れた |
| onto | 面の上への動き | He climbed onto the roof. | 屋根に登った |
| through | 内部を通り抜けて | We walked through the tunnel. | トンネルを通り抜けた |
| across | 面や領域を横切って | She walked across the street. | 通りを横断した |
from は移動の起点だけでなく、from Monday(月曜から)のように時間の起点にも使います。to も I gave the book to her. のように、物を受け取る相手を示します。
手段・関係などを表す前置詞
手段・関係などを表す前置詞は、「誰と」「何で」「何について」を伝えるときに使います。会話で文に情報を足すときに役立つグループです。
| 前置詞 | 主な意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| with | 同伴・道具 | I came with my sister. | 姉(妹)と一緒に来た |
| by | 手段・行為者 | I go to work by train. | 電車で通勤している |
| of | 部分・量・関係 | a cup of tea | 紅茶1杯 |
| for | 目的・受益者 | I bought this gift for you. | あなたのためにこの贈り物を買った |
| about | 話題(〜について) | We talked about the movie. | 映画について話した |
| without | 〜なしで | I went out without an umbrella. | 傘を持たずに外出した |
with と by はどちらも「〜で」と訳せますが、with は道具、by は手段を表すのが基本です。「ペンで書く」は with a pen、「電車で行く」は by train になります。

迷いやすい英語の前置詞の使い分け
一覧を覚えても迷いやすいのが、和訳が同じになる前置詞の組み合わせです。
ここでは特に質問の多い6つの組み合わせを比べていきます。
- in・on・at(場所と時間)
- to と for
- by と until
- since・during と for
- between と among
- in と into・onto
in・on・at(場所と時間)
場所では、in は囲まれた空間や広い範囲、on は表面や線上、at は地点や活動の場所をイメージすると選びやすくなります。時間では、範囲が広いほど in、狭いほど at になります。
| 前置詞 | 場所の例 | 時間の例 |
|---|---|---|
| in | in the room(部屋の中で)/in Tokyo | in July/in 2021/in the morning |
| on | in the room(部屋の中で)/in Tokyo | on Monday/on July 10 |
| at | at the station(駅で)/at the door | at 5 p.m./at noon |
ただし、この整理に当てはまらない表現もあります。British Council の学習サイトでは、at night を例外的な表現として挙げています。
週末については、同サイトで英国では at the weekend が一般的で、米国では on the weekend もよく使うと説明されています。
to と for
to は移動の行き先や物を受け取る相手、for は目的・受益者・期間を表すのが基本です。どちらも「〜に」「〜へ」と訳せるため、何を伝えたいかで選びます。
| 前置詞 | 例文 | 伝えていること |
|---|---|---|
| to | I gave the book to her. | 本が彼女の手に渡った(受け手) |
| for | I bought this gift for you. | あなたのために買った(受益者) |
| for | She lived in Osaka for five years. | 住んでいた期間の長さ |
by と until
by と until は、どちらも「〜まで」と訳せる紛らわしい組み合わせです。by は期限までに動作を終えること、until はその時点まで状態や動作が続くことを表します。
| 前置詞 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| by | Finish it by Friday. | 金曜までに終わらせて(完了の期限) |
| until | Stay here until Friday. | 金曜までここにいて(継続) |
迷ったときは、「〜までに」と言えるなら by、「〜までずっと」と言えるなら until と考えると判断しやすくなります。
since・during と for
since・during・for は、いずれも期間に関わる前置詞です。since は起点、for は長さ、during は出来事を時間の枠として示すと整理しましょう。
| 前置詞 | 例文 | 示しているもの |
|---|---|---|
| since | I’ve lived here since 2015. | 2015年という起点 |
| for | I’ve lived here for ten years. | 10年という長さ |
| during | He slept during the movie. | 映画という出来事の間 |
Oxford Learner’s Dictionaries では、during を2通りに説明しています。期間中ずっと続く場合と、期間中のある時点を指す場合です。
for は現在まで続く期間だけでなく、for five years のように過去に終わった期間にも使えます。
between と among
between と among は、「2人なら between、3人以上なら among」と説明されることがあります。ただし、この覚え方ではとらえきれない用法もあります。
Merriam-Webster では、between を個々に区別できる対象どうしの関係に、among を集団の中にいる状態に使う語として説明しています。MLA Style Center も、3つ以上の対象に between を使える場合があると説明しています。
| 前置詞 | 例文 | 注目している点 |
|---|---|---|
| between | I sat between Tom and Mary. | トムとメアリーという個々の対象 |
| between | the difference between the three plans | 3つの案をそれぞれ比べている |
| among | She felt comfortable among her friends. | 友人という集団の中 |
in と into・onto
in は位置、into は内部へ入る動き、onto は面の上への動きを表すのが入門的な整理です。「どこにあるか」なら in、「どこへ入るか」なら into と考えましょう。
| 前置詞 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| in | The keys are in the bag. | 鍵はかばんの中にある(位置) |
| into | She put the keys into her bag. | 鍵をかばんに入れた(内部への動き) |
| onto | He climbed onto the roof. | 屋根の上に登った(面への動き) |
実際の会話では、put … in … や jump on … のように、動きを表す動詞と in・on を組み合わせることもよくあります。動詞とのセットは、辞書の例文で確かめるのが確実です。

英語の前置詞を会話で使えるようにする覚え方
前置詞は、一覧を眺めるだけではなかなか会話で使えるようになりません。
実際に口に出す練習までつなげる3つの方法を紹介します。
- 前置詞と名詞をひとまとまりで覚える
- 自分の短い文に場所・時間・相手を足して言ってみる
- 迷った組み合わせは辞書の例文で確かめる
前置詞と名詞をひとまとまりで覚える
前置詞は単独ではなく、on Monday・at the station・by train のように後ろの名詞とセットで覚えましょう。会話で使う形のまま覚えておく練習です。
get into trouble(困った状況に陥る)のような慣用的な表現も、フレーズごと覚えておきましょう。
自分の短い文に場所・時間・相手を足して言ってみる
前置詞を使いこなすには、自分に関係のある短い文を作って声に出す練習がおすすめです。短い文に「どこで」「いつ」「誰と」を1つずつ足していきましょう。
| 段階 | 英文 | 足した情報 |
|---|---|---|
| 1 | I study English. | (基本の文) |
| 2 | I study English at a café. | 場所(at) |
| 3 | I study English at a café on Sundays. | 時間(on) |
| 4 | I study English at a café on Sundays with my friend. | 相手(with) |
最初はゆっくりで構いません。慣れてきたら、日本語の文を見てすぐ英語で言う練習に切り替えて、すぐに言えるか試してみましょう。
迷った組み合わせは辞書の例文で確かめる
コアイメージは便利ですが、すべての表現をイメージだけで決められるわけではありません。「この動詞にはどの前置詞が続くか」は、辞書の例文で確認する習慣をつけましょう。
英英辞典のオンライン版には、多くの例文が掲載されています。気になった組み合わせは、例文ごと声に出して確認しておきましょう。
ここまでの内容を、練習問題で確認してみましょう。
- I’ll finish the report (by / until) Friday.
- I’ve lived in Tokyo (since / for) 2020.
- We walked (through / across) the tunnel.
- Please wait here (by / until) 6 p.m.
- I have a meeting (in / on) Monday.
| 番号 | 解答 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | by | 金曜までに「終える」期限を表すため |
| 2 | since | 2020年という起点を表すため |
| 3 | through | トンネルの内部を通り抜けるため |
| 4 | until | 午後6時まで「待ち続ける」継続を表すため |
| 5 | on | 曜日には on を使うため |
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まとめ:英語の前置詞は一覧と使い分けをセットで覚えよう
本記事で紹介した英語の前置詞のポイントを振り返ります。
- 前置詞は名詞の前に置いて関係を示す語で、訳語1つでは使い分けにくい
- 場所・時間・移動・関係の場面別に整理すると、一覧の27語を覚えやすい
- 迷いやすい組み合わせは例文で比べ、自分の短い文で声に出して練習する
まずは一覧から、よく使う場面の前置詞を5つ選んで自分の文を作ってみましょう。作った文は声に出し、迷った組み合わせは辞書の例文で確かめる習慣をつけていきましょう。


