「映画やSNSで見かけた英語の意味がわからない」「覚えたスラングを使って、失礼にならないか不安」と感じたことはありませんか。
スラングは教科書英語では扱いが限られることがありますが、映画やSNS、友人との会話では目にする機会がある表現です。
ただし、辞書に載っている語でも、相手や場面を選ばずに使えるとは限りません。
本記事では、英語スラング24語の意味と例文を、Cambridge DictionaryやMerriam-Websterなどの辞書をもとに紹介します。
あわせて、仕事や初対面で使えるかの目安と、失礼にならない使い方も解説します。
- 英語スラングの意味と、使う前に押さえたい前提
- 日常会話・SNS・恋愛・地域別に整理した英語スラング24語の意味と例文
- 失礼にならないための英語スラングの使い方と練習法
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英語のスラングとは?使う前に押さえたい3つの前提
スラングの意味を覚える前に、そもそもどのような言葉なのかを確認しておきましょう。
前提を押さえておくと、覚えた表現をどこで使えるか判断しやすくなります。
- スラングは特定の集団・場面で使うくだけた語彙
- 辞書に載っていても誰にでも使えるわけではない
- 意味がわかればよい語と、自分で使う語を分ける
スラングは特定の集団・場面で使うくだけた語彙
Cambridge Dictionaryでは、slangを非常にくだけた言葉で、特定の集団の人々が使うことが多いものと説明しています。
Merriam-Websterも、特定の集団や場面で使われるくだけた語彙を含むものとして説明しています。
つまりスラングは、「くだけている」ことに加え、「使う人や場面が限られやすい」言葉です。
同じ英語話者の間でも、年齢や地域、趣味のコミュニティによって通じ方が変わる点を覚えておきましょう。
辞書に載っていても誰にでも使えるわけではない
辞書への掲載は、その語が使われている記録があることを示すものです。全世代・全地域で自然に使えることや、よく使われていることを示すものではありません。
たとえば辞書には、「informal(くだけた)」「US(アメリカ英語)」「British(イギリス英語)」といったラベルが付くことがあります。
こうしたラベルは、使える相手や地域を判断する手がかりになります。
意味がわかればよい語と、自分で使う語を分ける
スラングを学ぶときは、「聞いて・読んで理解できればよい語」と「自分から使う語」を分けて考えるのがおすすめです。
映画やSNSを楽しむ目的なら、まずは意味がわかる語を増やすだけでも十分に役立ちます。
一方で、相手を評価する語や私生活に踏み込む語は、意味を知っていても自分からは使わない方が安全です。
| 区分 | 目的 | 考え方 |
|---|---|---|
| 理解する語 | 映画・SNS・会話の内容を理解する | 意味とニュアンスを知っていれば十分 |
| 使う語 | 友人との会話やチャットで話す | 相手・場面・失礼さを確認してから使う |
日常会話でよく出会う定番の英語スラング
まずは、友人同士の会話や映画で出会いやすい定番の英語スラングを紹介します。
例文は本記事で作成したもので、「使える場面の目安」は辞書のラベルと本記事の判断をもとにしています。実際には相手との関係や話題によって変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
- 呼びかけ・軽い謝罪のスラング
- ほめる・盛り上がるときのスラング
- 「本当」「怪しい」を表すスラング
呼びかけ・軽い謝罪のスラング
dudeは人へのくだけた呼びかけで、Cambridge Dictionaryではアメリカ英語寄りのくだけた語として扱われています。
my badは「自分のミスだ」「ごめん」という軽い謝罪で、Cambridge DictionaryではUS informalのラベルが付いています。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| dude | ねえ、君、やつ(くだけた呼びかけ) | Dude, that was close.(おい、危なかったな) | 友人:◯ 仕事・初対面:△ |
| my bad | 自分のミスだ、ごめん | My bad—I sent the wrong file.(ごめん、違うファイル送っちゃった) | 友人:◯ 顧客への謝罪:× |
my badは謝罪としてはかなり軽い表現です。顧客への謝罪や大きなミスの場面では、I apologize for ~ のように、はっきり謝る表現を選びましょう。
ほめる・盛り上がるときのスラング
ほめる表現は、日本語の「すごい」に当たるものが多くあります。ただし、何をほめるかによって自然な語が変わるため、使い分けを表で確認しましょう。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| lit | 最高に盛り上がっている、素晴らしい | That concert was lit.(あのライブ、最高だった) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
| banger | 特に優れた・印象的な曲 | This track is a banger.(この曲、めちゃくちゃいい) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
| slay | 完璧にやってのける、最高 | You absolutely slayed on stage.(ステージ、完璧だったよ) | 友人◯/仕事・初対面× |
| GOAT | Greatest Of All Timeの略。史上最高 | She’s the GOAT.(彼女は史上最高だ) | 友人◯/仕事△ |
litは場の盛り上がり、bangerは主に曲、slayは人の出来栄えをほめるときに使います。GOATはスポーツ選手などへの最大級の賛辞です。
Merriam-Websterでは、litに「酔っている」という意味も載っています。文脈によって意味が変わるため、使う前に前後の話題を確認しましょう。
「本当」「怪しい」を表すスラング
no capは「マジで」「嘘じゃない」と、自分の発言が本当だと強調する表現です。
Merriam-Websterは、no capがAfrican American Englishに由来し、その後広く使われるようになったと説明しています。
susはsuspiciousなどを短くした語で、「怪しい」という意味です。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| no cap | マジで、嘘じゃない | No cap, this place is great.(マジで、この店最高だよ) | 友人・SNS:◯ 仕事・初対面:× |
| sus | 怪しい | That link looks sus.(そのリンク、怪しいね) | 友人・SNS:◯ 仕事・初対面:× |
susは物に使う分には問題になりにくいものの、人に直接向けると疑いや批判として伝わります。相手を指して使うのは避けた方が無難です。
SNS・ネットで見かける英語スラング
SNSやネット上では、略語やミーム(ネット上で広まるネタ)から生まれた英語スラングも多く見かけます。意味を知っておくと、海外の投稿やコメントを読むときに役立ちます。
- 自慢・ファンを表すスラング
- 略語・ミームから広まったスラング
自慢・ファンを表すスラング
flexは「見せつける」「自慢する」という意味で、自慢する行為そのものも指します。
stanは熱狂的なファン、または熱烈に応援することを表します。
aura farmingは、かっこよく見える自分を意図的に演出することを指す表現です。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| flex | 見せつける、自慢(する) | That new car is a serious flex.(あの新車、かなりの見せびらかしだね) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
| stan | 熱狂的なファン、熱烈に応援する | I stan this artist.(このアーティストを推してる) | 友人・SNS:◯ 仕事・初対面:× |
| aura farming | かっこいい自分を意図的に演出すること | He’s aura farming with that entrance.(あの登場、かっこつけてるね) | 友人・SNS:◯ 仕事・初対面:× |
flexやaura farmingは、皮肉やからかいとして使われることもあります。
Merriam-Websterではstanについて「しばしば軽蔑的に使われる」と説明されているため、ほめ言葉のつもりでも文脈に注意しましょう。
略語・ミームから広まったスラング
SNSの短い投稿では、頭文字をとった略語や、ミームから広まった語がよく使われます。
中には意味が文脈で大きく変わる語もあるため、表で整理します。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| IYKYK | If you know, you know. わかる人にはわかる | Best late-night ramen. IYKYK.(最高の夜ラーメン。わかる人にはわかる) | SNS:◯ 仕事・初対面:× |
| delulu | delusionalの略。妄想気味、現実離れしている | I’m delulu enough to think I’ll win.(勝てると思っちゃう妄想気味な自分) | 友人(自虐):◯ 仕事・初対面:× |
| skibidi | 文脈でcoolにもbadにもなり、意味のない冗談としても使われる語 | That’s so skibidi.(意味は前後の流れで変わる) | 意味を知る程度でよい |
| nightmare fuel | 悪夢に出てきそうなほど不気味なもの | That clown video is nightmare fuel.(あのピエロの動画、悪夢に出そう) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
| slop | 大量に作られる低品質なデジタルコンテンツ(特にAI生成物) | My feed is full of AI slop.(タイムラインが低品質なAIコンテンツだらけだ) | 友人:◯ 仕事:△ |
IYKYKの例文は、会話ではなくSNSのキャプションの文末に添える使い方の例です。
Merriam-Websterでは、deluluは2015年の用例が最初の記録とされています。
skibidiは2018年の楽曲に由来し、意味が一定せず、冗談や侮蔑的なニュアンスでも使われると説明されています。
Cambridge Dictionaryでも、coolやbadなど異なる意味になるほか、意味を持たない冗談として使われる語とされています。
deluluは自分に使う分にはよいものの、他人に向けると人格を否定するように聞こえます。
そのため、大人の学習者は意味を知っておく程度で十分です。
恋愛・人間関係の英語スラング
恋愛や人間関係のスラングは、海外ドラマやSNSでよく話題になります。相手を評価したり私生活に踏み込んだりする語が多いため、意味と一緒に注意点も確認しましょう。
- 魅力・関係の変化を表すスラング
- 意味だけ知っておきたいスラング
魅力・関係の変化を表すスラング
rizzは恋愛上の魅力や口説く力を表し、Oxford University Pressの2023年のWord of the Yearに選ばれた語です。
ghostは突然連絡を断つこと、the ickは相手に対して急に冷めてしまう感覚を表します。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| rizz | 恋愛上の魅力、口説く力 | He’s got rizz.(彼、モテる魅力があるね) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
| ghost | 突然連絡を断つ | He ghosted me after our second date.(2回目のデートのあと、彼から連絡が途絶えた) | 友人:◯ 仕事:△ |
| the ick | 誰か・何かに急に感じる嫌悪感、冷める感覚 | I got the ick when he said that.(彼のあの一言で冷めた) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
ghostは恋愛に限らず、友人や仕事相手との連絡が途絶える場面でも使われます。
the ickは恋愛の文脈で紹介されることが多いものの、恋愛に限らず使われる語です。
意味だけ知っておきたいスラング
body countは、スラングでは性的な関係を持った相手の人数を指します。元は「死者数」などを表す言葉のため、ニュースで見かけたときは文脈で意味を判断しましょう。
性的なプライバシーに踏み込む表現なので、意味を知っておくだけにとどめ、相手に尋ねるのは避けてください。
body countは自分から使わず、意味を理解する語として覚えておく
イギリス・オーストラリアの英語スラング
英語スラングは、国や地域によって使われる語が異なります。
ここでは、辞書などで地域が示されている語を紹介します。
- イギリスで使われるスラング
- オーストラリアで使われるスラング
イギリスで使われるスラング
cheersは「乾杯」のほかに、「ありがとう」「じゃあね」の意味でも使われます。
Cambridge Dictionaryでは、UK informal(イギリス英語のくだけた表現)とされています。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| cheers | ありがとう、じゃあね | Cheers for the help.(手伝ってくれてありがとう) | 友人:◯ 仕事:△〜◯ |
| bloody | ひどく、すごく(強調) | It’s bloody freezing.(めちゃくちゃ寒い) | 友人:△ 仕事・初対面:× |
| dodgy | 怪しい、信用できない、壊れそう | That website looks dodgy.(そのサイト、怪しいね) | 友人:◯ 仕事・初対面:× |
Merriam-Websterでは、bloodyはイギリス英語のくだけた語で、不快に感じる人もいる表現とされています。
dodgyは主にイギリスで使われる語で、人や会社に向けると信用を否定することになります。
cheersはイギリスのカジュアルな職場なら自然に使える場合もありますが、地域や相手によって印象が変わります。
オーストラリアで使われるスラング
arvoはafternoon(午後)を指すオーストラリアの口語です。
オーストラリア国立大学の辞書センター(ANDC)は、1920年代の記録があり現在も使われていると説明しています。
| 表現 | 意味 | 例文 | 使える場面の目安 |
|---|---|---|---|
| arvo | 午後(afternoon) | See you this arvo.(じゃあ今日の午後に) | オーストラリアの友人:◯ 仕事:△ |
arvoのように古くから使われている語も、現在まで使われ続けているものがあります。「古い言葉だから死語」と決めつけずに、地域ごとの口語として覚えておきましょう。
失礼にならないための英語スラングの使い方
英語スラングは、使う場面や相手を間違えると、意図せず失礼な印象を与えることがあります。
ここでは、覚えたスラングを使うときに気をつけたいポイントを紹介します。
- 仕事・初対面では標準的な表現に言い換える
- 人に向けると攻撃的になる語に注意する
- 「新しい・古い」を印象だけで判断しない
仕事・初対面では標準的な表現に言い換える
仕事や初対面の相手には、スラングより標準的な表現を選ぶのが基本です。
スラングを覚えるときは、同じ意味の標準的な表現もセットで覚えておくと、場面に応じて使い分けられます。
| スラング | 標準的な言い換え | 意味 |
|---|---|---|
| my bad | I’m sorry. / I apologize. | ごめんなさい、申し訳ありません |
| lit / slay | amazing / did a great job | 素晴らしい、よくやった |
| no cap | honestly / really | 本当に |
| sus / dodgy | suspicious / unreliable | 怪しい、信用できない |
| flex | show off | 見せびらかす |
| ghost | stop responding | 連絡が途絶える |
| arvo | afternoon | 午後 |
人に向けると攻撃的になる語に注意する
物や状況に使う分には問題が少なくても、人に向けると攻撃的に聞こえる語があります。特に、相手の人格や信用、恋愛面を評価する語は注意が必要です。
| 表現 | 人に向けたときの印象 |
|---|---|
| sus / dodgy | 相手を疑っている、信用していない |
| delulu | 相手を現実が見えていない人だと評価している |
| the ick | 相手に一方的に嫌悪感を示している |
| stan / flex | 文脈によっては皮肉やからかいになる |
冗談のつもりでも、関係が浅い相手には伝わりにくいものです。相手がその語を使っているかどうかを、使う前のひとつの目安にしましょう。
「新しい・古い」を印象だけで判断しない
スラングは流行語という印象から、「すぐに古くなる」と考えられがちです。しかしrizzは2023年にWord of the Yearに選ばれた語で、2026年に生まれた新語ではありません。
反対に、arvoのように1920年代から記録があり、現在も使われている語もあります。
新しさや古さは、辞書の説明や実際の会話・投稿での使われ方を見て判断しましょう。

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英語スラングを会話で使えるようにする練習法
英語スラングは、意味を覚えるだけでは会話で自然に使えるようになりません。
ここでは、理解した表現を会話で使えるようにするための練習法を紹介します。
- 映画・SNSで出会った語を場面つきで集める
- 相手・場面とセットで覚える
- 実際の会話で使って反応を確かめる
映画・SNSで出会った語を場面つきで集める
知らないスラングに出会ったら、意味だけでなく「誰が・どんな場面で」使っていたかも一緒にメモしましょう。
場面と一緒に記録しておくと、自分が使う場面をイメージしやすくなります。
| 項目 | 記録例 |
|---|---|
| 表現 | no cap |
| 見かけた場所 | 海外の友人のSNS投稿 |
| 使っていた人・相手 | 友人同士 |
| 意味 | マジで、嘘じゃない |
| 言い換え | honestly / really |
相手・場面とセットで覚える
単語は、使われる文脈とセットで覚えるのがおすすめです。
スラングも、「友人とのチャットならlit、仕事ならamazing」のように相手・場面とセットで覚えましょう。あわせて、似た意味の語との違いも確認しておきましょう。
実際の会話で使って反応を確かめる
覚えた表現が自然かどうかは、実際に話してみて初めてわかることもあります。相手の反応を見ながら、場面に合った言い方を少しずつ身につけていきましょう。
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まとめ
本記事では、英語スラング24語の意味と例文、失礼にならない使い方を紹介しました。
- スラングは特定の集団・場面で使うくだけた語彙で、辞書に載っていても誰にでも使えるわけではない
- 日常会話・SNS・恋愛・地域など、場面ごとに使われるスラングや注意点が異なる
- 仕事や初対面では標準的な表現に言い換え、人に向けると攻撃的になる語は避ける
まずは映画やSNSで出会った表現を、場面や相手とセットで集めるところから始めましょう。意味を理解できる語を増やしながら、使える場面が確かな表現から少しずつ会話に取り入れてみてください。



