「英検の面接に向けて、何を練習すればいいかわからない」「対面の面接とS-CBTの録音式は、同じ対策で大丈夫?」と迷っていませんか。
英検のスピーキングは、級によって出題も時間も違います。受験方式によって、面接官と話すのか、マイクに向かって話すのかも変わります。
この記事では、級・方式別の試験の受け方と出題内容を整理したうえで、公式の問題を使った練習の手順を紹介します。
- 級・方式別のスピーキング試験の受け方
- 級別の出題内容と練習の重点
- 採点の観点と合否の考え方
- 英検スピーキング対策の練習手順
- 教材・アプリの選び方
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英検スピーキングテストの仕組みと受け方
英検のスピーキングは、受ける級と方式によって話す相手と流れが変わります。4級・5級のテストは一次試験とは別に受けるものなので、あわせて整理します。
- 従来型(1〜3級は一次合格後の二次面接)
- S-CBT(準1級〜3級、1日で4技能・録音式)
- 4級・5級のスピーキングテスト(任意受験)
従来型(1〜3級は一次合格後の二次面接)
従来型の1級〜3級では、一次試験でリーディング・ライティング・リスニングを受けます。一次に合格した人が、別日に二次試験の面接を受ける流れです。
面接は面接委員と対面で行います。入室からカードの黙読、質問への応答、退室までが一連の流れです。
S-CBT(準1級〜3級、1日で4技能・録音式)
S-CBTは、準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級で実施されています。1日で4技能を受験し、スピーキングはヘッドセットのマイクに向かって解答を録音します。
英検協会は、S-CBTの問題構成・難易度・採点基準は従来型と同じだと案内しています。違うのは、面接官ではなく画面とマイクを相手に話す点です。
4級・5級のスピーキングテスト(任意受験)
4級・5級には、一次試験とは別枠のスピーキングテストがあります。受験は任意で、級の合否は一次試験のリーディング・リスニングで判定されます。
スピーキングテストは録音式で、合否とは別に結果が出ます。話す力を試したい場合に、受験を検討してみましょう。
| 試験 | 対象と話す形式 | 練習で再現すること |
|---|---|---|
| 従来型 | 1〜3級は一次合格後に対面の二次面接 | 入退室、カードの黙読、面接委員とのやり取り |
| S-CBT | 準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級。ヘッドセットで解答を録音 | 画面の指示を読み、制限時間内にマイクへ話す |
| 4級・5級テスト | 一次とは別枠の任意テスト。録音式 | 短い文の音読と、簡単な質問への応答 |
このほか、合理的配慮が必要でS-CBTの受験が難しい人向けに、対面式のS-Interviewもあります。対象や申込条件は協会の案内で確認しましょう。

級別に見る英検スピーキングの出題内容と対策ポイント
英検スピーキングは、級が上がるほど「読む・描写する」から「説明する・意見を述べる」へ比重が移ります。受験級の出題に合わせて、練習の重点を決めましょう。
- 3級・準2級は音読と絵の描写を短文で
- 2級・準2級プラスは3コマの展開説明と意見
- 準1級は4コマのナレーションと社会的な意見
- 1級は2分スピーチと追加の質問
| 級 | 主な出題 | 面接時間の目安 | 優先して練習すること |
|---|---|---|---|
| 1級 | 自由会話、5つのトピックから選ぶ2分スピーチ、スピーチに関する質疑 | 約10分 | 社会的な論点で2分の主張を組み、質問に根拠で答える |
| 準1級 | 自由会話、4コマのナレーション(2分)、意見を問う質問4問 | 約8分 | 出来事の順序と人物の考えを説明し、社会的な意見へ広げる |
| 2級 | 約60語の音読、本文の質問、3コマの展開説明、意見を問う質問2問 | 約7分 | 20秒の黙読、3コマの因果関係、意見と理由 |
| 準2級プラス | 約55語の音読、本文の質問、3コマの展開説明、意見を問う質問2問 | 約7分 | 2級に近い形式を、準2級プラスの話題で練習 |
| 準2級 | 約50語の音読、本文の質問、人物の行動・状況の説明、意見を問う質問2問 | 約6分 | 絵に見える動作と状況を分けて英語にする |
| 3級 | 約30語の音読、本文の質問、絵の描写2問、身近な質問2問 | 約5分 | 短文の音読と、主語と動詞を使った応答 |
| 4級(任意) | 約25語の音読、本文の質問2問、絵の描写1問、本人に関する質問1問 | 約4分 | 短文の音読と絵の描写を録音で練習 |
| 5級(任意) | 約20語の音読、本文の質問2問、本人に関する質問1問 | 約3分 | 短文の音読と身近な質問への応答 |
※出題形式は変更されることがあります。受験前に、英検協会の各級「試験内容」ページで最新の形式を確認しましょう。
3級・準2級は音読と絵の描写を短文で
3級では、短い文章の音読と、絵についての質問、身近な質問に答えます。主語と動詞を入れた短い文で答える練習から始めましょう。
準2級では、絵の中の人物が「何をしているか」と「どんな状況か」を説明する問題があります。見えている動作と状況を分けて、英語にする練習が役立ちます。
2級・準2級プラスは3コマの展開説明と意見
2級と準2級プラスでは、音読の前に20秒の黙読があり、3コマのイラストの説明前にも20秒の考える時間があります。2つの時間は分けて計りながら練習しましょう。
3コマの説明では、時間の順序と「なぜそうなったか」をつなぐことが大切です。意見を問う質問には、意見と理由をセットで答える型を決めて練習しておきましょう。
準1級は4コマのナレーションと社会的な意見
準1級では、4コマのイラストの内容を2分でナレーションします。出来事の順序と、登場人物の考えや気持ちを説明する練習が中心です。
その後の質問では、社会的なテーマについて意見を聞かれます。立場と理由を添えて答える練習をしておきましょう。
1級は2分スピーチと追加の質問
1級では、5つのトピックから1つを選び、1分の準備時間のあとで2分のスピーチを行います。準備時間にメモは取れないため、頭の中で主張・理由・例を組み立てる練習が必要です。
スピーチの後には、内容に関する質問が続きます。反対の立場から聞かれても、根拠を示して答えられるようにしておきましょう。
なお、1級・準1級では音読の課題はありません。音読を主な練習にするのは、3級〜2級・準2級プラスと4級・5級です。
英検スピーキングの評価観点と合否の考え方
練習の成果を確かめるには、何が採点されるのかを知っておく必要があります。ここでは、評価の観点と合否判定の仕組みを整理します。
- 級ごとに示された評価観点
- 一次と二次は別々に合否判定される
- 自己採点でCSEスコアは正確に換算できない
級ごとに示された評価観点
英検協会は、各級の試験内容ページで二次試験の評価観点を公表しています。3級〜準1級では、内容・発音・語彙・文法・語法・情報量・態度などが観点として挙げられています。
1級では、内容・語彙・文法・発音などが観点です。練習の録音を聞き返すときは、これらの観点に沿って見直しましょう。
| 確認すること | 見直す内容 |
|---|---|
| 質問に合っているか | 聞かれたことに答えているか、話がずれていないか |
| 情報は足りているか | 理由や具体例が抜けていないか |
| 伝わる英語か | 発音や文法で、意味が伝わらなくなる箇所がないか |
| 時間内に話せたか | 制限時間内に話し終えられたか、沈黙が長くないか |
一次と二次は別々に合否判定される
従来型の1級〜3級では、一次試験のリーディング・リスニング・ライティングと、二次試験のスピーキングが段階ごとに判定されます。二次試験のスコアが一次試験に加算されるわけではありません。
一次に合格したら、二次のスピーキングで合格基準を満たすことが目標になります。協会は級ごとの合格基準スコアを公表しているため、あわせて確認しておきましょう。
自己採点でCSEスコアは正確に換算できない
英検の成績はCSEスコアで表示されますが、問題の正答数からCSEスコアを正確に換算することはできません。模擬練習の点数を予想するより、課題に最後まで答え切れたかを見直すほうが次の練習につながります。
英検スピーキング対策の練習方法5ステップ
ここからは、公式の問題を起点にした練習の進め方を紹介します。以下は試験形式と評価観点をもとにした練習の一例で、英検協会が推奨している手順ではありません。
- 公式の過去問・二次サンプルを一度通して弱点を記録する
- 音読は意味のまとまりで区切り、録音して聞き返す
- 絵の描写と意見は主語と動詞のある短文から組み立てる
- 模擬面接で時間と流れを再現する
- S-CBTはマイクへの録音で制限時間内に話す練習をする
公式の過去問・二次サンプルを一度通して弱点を記録する
最初に、受験級の過去問や二次試験のサンプルを一度通して解いてみましょう。英検協会のサイトでは、級ごとの過去問やサンプルが公開されています。
解いたら、音読・本文の質問・イラストの説明・意見のどこで止まったかをメモします。止まった箇所が、優先して練習する部分です。
音読は意味のまとまりで区切り、録音して聞き返す
音読がある級では、文を意味のまとまりで区切って読む練習をしましょう。スマートフォンで録音し、聞き返して詰まった箇所を確認します。
シャドーイングは、発音やリズムに慣れる補助として使えます。ただし、質問に答える練習の代わりにはならないため、応答練習と組み合わせましょう。


絵の描写と意見は主語と動詞のある短文から組み立てる
イラストの説明や意見の質問では、長い文を作ろうとして止まってしまうことがあります。まずは主語と動詞のある短い文で答え、慣れてきたら理由や具体例を足しましょう。
瞬間英作文は、短い応答の材料を増やす練習として使えます。ただし、丸暗記した文を質問と関係なく当てはめると、質問に合った答えにならないことがあるため注意しましょう。
| 順番 | 話すこと | 英語の例 |
|---|---|---|
| 1 | 自分の意見 | I think so. |
| 2 | 理由 | This is because … |
| 3 | 具体例や補足 | For example, … |
模擬面接で時間と流れを再現する
従来型の面接を受ける人は、家族や友人に面接委員役を頼み、入室から退室までを通して練習しましょう。黙読や考える時間は、タイマーで本番どおりに計ります。
英検協会の「バーチャル二次試験」では、面接の入退室の流れを動画で確認できます。解答の練習問題とは別物なので、流れの確認用として使いましょう。
S-CBTはマイクへの録音で制限時間内に話す練習をする
S-CBTでは、面接官の反応がないまま、画面を見てマイクに話します。練習でも、制限時間を決めて録音し、時間内に話し切る感覚をつかみましょう。
録音を聞き返すときは、前の章の確認項目を使います。質問に合っているか、情報が足りているかを中心に見直しましょう。


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英検スピーキング対策に使える教材・アプリの選び方
英検スピーキングの練習には、公式の問題に加えて、アプリやオンラインのサービスも使えます。目的に合うかどうかで選びましょう。
- 最優先は英検協会の過去問・二次サンプル
- アプリは録音と振り返りができるかで選ぶ
- 英検の練習とは別に話す場を増やす
最優先は英検協会の過去問・二次サンプル
試験対策の中心は、受験級の過去問と二次試験のサンプルです。出題形式が本番と同じなので、練習の土台になります。
アプリは録音と振り返りができるかで選ぶ
アプリや動画教材を選ぶときは、次の3点を確認しましょう。アプリを使うだけで合格が決まるわけではないため、公式問題の練習と組み合わせることが前提です。
| 確認ポイント | 理由 |
|---|---|
| 受験級の出題形式に合っているか | 形式が違うと、本番の練習になりにくい |
| 自分の発話を録音して聞き返せるか | 発音や詰まった箇所を自分で確認できる |
| 誤りの理由を確認できるか | 同じ間違いをくり返さないための手がかりになる |

英検の練習とは別に話す場を増やす
試験形式の反復だけでなく、相手と自由にやり取りする機会を増やすことも、話す練習になります。質問を聞いてその場で答える経験は、面接の質疑に近い形の練習です。
英語コーチングのLinkUpでは、週1回1時間のマンツーマンレッスンと月4回以上のグループレッスンで、瞬間英作文や英会話の練習を行っています。専用アプリでの発音添削や、発音・文法・フレーズのチャット質問もできるため、話す練習の場を作りたい方は検討してみてください。


まとめ
- 英検スピーキングは、従来型・S-CBT・4級5級のテストで話す相手と流れが変わる
- 級が上がるほど、音読や描写から説明・意見へと重点が移る
- 公式の過去問で弱点を見つけ、録音と模擬面接で本番の流れを再現する
まずは受験級の過去問を一度通して、自分がどこで止まるかを確かめましょう。そのうえで、録音を聞き返しながら少しずつ話せる範囲を広げていきましょう。


