「VERSANTを受けることになったけれど、何から対策すればいいかわからない」「問題形式がイメージできない」と悩んでいませんか。会社や学校から受験を求められ、目標点の決め方に迷う人も多いでしょう。
VERSANTは、パートごとに答え方と回答時間が決まっている試験です。形式を知り、パートに合った練習を選ぶことが対策の出発点になります。
この記事では、Pearsonの公式ガイドをもとに、試験の種類と形式、スコアの見方、パート別の練習例を解説します。受験当日の準備もまとめているので、受験前の確認に役立ててください。
- VERSANTの試験の種類とSpeaking and Listeningの形式
- スコア(GSE)の見方と目標点の決め方
- 6パートそれぞれの練習ポイントと例題
- 公式教材の使い分けと学習計画の一例
- 受験当日に確認しておきたい準備
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VERSANT対策の前に確認したい試験の種類と形式
VERSANT対策で最初にすることは、自分が受ける試験を正しく知ることです。VERSANTには複数の試験があり、形式が大きく異なります。
- VERSANTには複数の試験がある
- Speaking and Listeningの6パートと回答時間
- 旧形式の情報と混同しない注意点
VERSANTには複数の試験がある
VERSANTは、Pearsonが提供する英語テストのシリーズ名です。話す・聞く力を測る試験のほか、書く力や4技能を測る試験もあります。
受験案内に書かれた正式な試験名を確認し、その試験の公式ガイドを読みましょう。主な試験の構成は次のとおりです。
| 試験名 | パート数・問題数 | 時間の目安 | 主に測る技能 |
|---|---|---|---|
| Speaking and Listening | 6パート・40問 | ガイド上17分(国内案内は約20分) | Speaking、Listening |
| English Writing | 5パート・43問 | 約35分 | Writing、Reading |
| 4-Skills Essentials | 6パート・70問 | 約30分 | 4技能 |
| English Placement | 9パート・81問 | 約50分 | 4技能 |
| Professional English | 10パート・58問 | 約60分 | 職場英語の4技能 |
表は、Pearsonが提供する主な英語テストをまとめたものです。国内公式サイトでは、Speaking and Listening、Writing、Placement (4-skills)の3種類が案内されています。
本記事では、話す・聞く力を測るSpeaking and Listeningを中心に解説します。
Speaking and Listeningの6パートと回答時間
Speaking and Listeningは、A〜Fの6パートで構成されています。どのパートも音声は一度しか流れず、話し始めるまでの時間にも目安があります。
| パート | 問題数 | 内容 | 回答のルール |
|---|---|---|---|
| A 短答 | 8問 | 短い質問に単語や短い句で答える | 6秒以内に話し始める(回答枠15秒) |
| B 復唱 | 16問 | 聞いた文をそのまま繰り返す | 6秒以内に話し始める(回答枠15秒) |
| C 会話理解 | 6問 | 2人の会話を聞き、質問に答える | 8秒以内に話し始める |
| D 文章理解 | 6問 | 短い文章を聞き、3つの質問に答える | 8秒以内に話し始める |
| E リテリング | 2問 | 聞いた話を自分の言葉で説明する | 30秒で話す |
| F 意見表明 | 2問 | 質問に対する意見を述べる | 40秒で話す |
所要時間は、公式ガイドでは17分、国内の公式サイトでは約20分と案内されています。資料により表記が異なるため、受験案内の記載もあわせて確認しましょう。
旧形式の情報と混同しない注意点
VERSANTは試験の構成が改定されており、ネット上には旧形式の情報も残っています。調べるときは、情報がどの形式のものかを確認しましょう。
- 「音読」「文構築」がSpeaking and Listeningのパートとして紹介されている
- 問題数が「63問」など現行の公式ガイドと異なる
- スコアの尺度名・対象の試験・資料の時期が明記されていない
上のような記事は、旧形式や別の試験をもとにしている可能性があります。現行の形式は、受験する試験の公式ガイドで確認しましょう。


VERSANTのスコアの見方と目標点の決め方
VERSANT対策の計画を立てるには、スコアの仕組みを知っておく必要があります。結果の読み方と、目標点の決め方を確認しましょう。
- スコアはGSE 10〜90で示されCEFRと対応する
- 評価される技能はSpeaking・Listening・Manner of Speaking
- 目標点は受験先の指定を確認する
スコアはGSE 10〜90で示されCEFRと対応する
現行のVERSANTでは、結果がGlobal Scale of English(GSE)という10〜90の尺度で示されます。GSEは、国際的な語学力の指標であるCEFRと関連付けられています。
本記事では、現行の受験者向け案内に沿ってGSE 10〜90でスコアを説明します。
なお、2022年版のVersant English Testの資料では、20〜80の「Versant scale」も使われています。現行のSpeaking and Listeningとは対象も時期も違うため、点数を比べるときは尺度名・試験・資料の時期を確認しましょう。
評価される技能はSpeaking・Listening・Manner of Speaking
Speaking and Listeningのスコアレポートには、総合点と技能別のスコアが表示されます。技能別スコアを見ると、どこを優先して練習すべきかがわかります。
| 技能 | 評価の内容 |
|---|---|
| Speaking | 話す力 |
| Listening | 聞く力 |
| Manner of Speaking | 話し方(発音・流暢さなど) |
このテストでは、WritingやReadingのスコアは出ません。書く力も評価が必要な場合は、English Writingなど別の試験が対象になります。
目標点は受験先の指定を確認する
VERSANTには、英検のような一律の合格点はありません。目標点は、受験を求める会社や学校が指定する基準で決まります。
- 受験先が指定している試験名
- 指定されたスコアの尺度(現行のGSEか、別の尺度か)
- 必要なのは総合点か技能別スコアか
採点はPearsonの自動採点で行われ、公式ガイドでは結果は通常数分で出ると案内されています。ただし、結果の公開方法は受験先の運用によって異なります。
パート別のVERSANT対策と練習例
VERSANTは、パートごとに求められる答え方が違います。ここでは、公式ガイドの形式をもとに各パートの練習例を紹介します。
例題は形式をイメージするために本記事で作成したもので、実際の試験問題ではありません。
- 短答(Part A):要点だけを短く返す
- 復唱(Part B):語順とリズムを保って再現する
- 会話理解・文章理解(Part C・D):問いの焦点と具体情報をつかむ
- リテリング(Part E):who・what・when・whereと結果を拾う
- 意見表明(Part F):立場と理由1〜2個を40秒で述べる
短答(Part A):要点だけを短く返す
Part Aでは、短い質問を一度だけ聞き、単語や短い句で答えます。文で長く答える必要はなく、問いの意味をすばやくつかむことが大切です。
- 質問:What do people usually use to cut paper?
- 回答例:Scissors.
- 短い英語の質問を音声で聞く
- 6秒以内に単語か短い句で答える
- 録音を聞き、聞き違いや答え始めの遅さを確認する
復唱(Part B):語順とリズムを保って再現する
Part Bでは、聞いた英文をそのまま繰り返します。公式ガイドでは、意味や語順、リズム、イントネーションを意識するよう案内されています。
文の意味や語順を意識しながら再現する練習も取り入れましょう。短い文から始め、少しずつ長い文に進む方法もあります。
- 音声:The meeting has been moved to Thursday afternoon.
- 回答:同じ文をそのまま繰り返す
補助練習として、シャドーイングや音読を取り入れる方法もあります。自分の録音と元の音声を聞き比べ、区切りや強弱の違いを確認してみましょう。



会話理解・文章理解(Part C・D):問いの焦点と具体情報をつかむ
Part Cは2人の会話、Part Dは短い文章を聞いて、質問に口頭で答えます。どちらも8秒以内に話し始める必要があります。
聞くときは、人物・出来事・時間・理由といった具体情報をメモする感覚でとらえましょう。回答は、問われた点だけを短く答えれば十分です。
- 音声:A: Are you coming to the lunch meeting? / B: I can’t. I have a call with a client at noon.
- 質問:Why can’t the man go to the lunch meeting?
- 回答例:Because he has a call with a client.

リテリング(Part E):who・what・when・whereと結果を拾う
Part Eでは、聞いた短い話を30秒で自分の言葉で説明します。丸暗記を目指すより、話の要点と出来事のつながりを伝えることを意識しましょう。
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| Who | 誰が登場したか |
| What | 何が起きたか |
| When / Where | いつ・どこでの出来事か |
| Result | 最後にどうなったか |
練習では、短い英語の話を聞いたあと、上の観点で要点を書き出してみましょう。次に、完全な文で30秒以内に説明し、録音して抜けた情報を確認します。
意見表明(Part F):立場と理由1〜2個を40秒で述べる
Part Fでは、質問に対する自分の意見を40秒で述べます。立場を先に示し、理由を1〜2個添えると、限られた時間でも伝わりやすくなります。
- 立場を述べる(I think working from home is a good idea.)
- 理由を述べる(Because it saves commuting time.)
- 例や補足を加える(For example, I can use that time to study.)
普段から身近なテーマで、40秒のタイマーを使って話す練習をしてみましょう。話し終えたら、理由が伝わったか、途中で止まった箇所はどこかを振り返ります。

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VERSANT対策に使える公式教材と学習の進め方
VERSANT対策では、公式の教材で形式に慣れることが基本になります。教材の違いと、学習計画の立て方を確認しましょう。
- 公式ガイド・無料デモ・有料練習テストの違い
- 弱点に合わせた学習計画の一例
公式ガイド・無料デモ・有料練習テストの違い
Pearsonは、受験者向けに公式ガイド、無料デモ、有料の練習テストを案内しています。目的に合わせて使い分けましょう。
| 教材 | 内容 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 公式ガイド | パート構成、例題、回答のヒント | 形式と答え方の確認 |
| 無料デモ | 試験の流れを体験できる | 画面操作や流れに慣れる |
| 有料練習テスト | 採点付きの練習テスト | 現在の実力と弱点の把握 |
練習テストを購入する前に、自分が受ける試験と対象が一致しているか確認しましょう。民間の対策アプリや問題集もありますが、公式の採点と同じとは限りません。

弱点に合わせた学習計画の一例
受験まで時間がある場合は、現在地の確認から始め、弱いパートを重点的に練習する流れがおすすめです。以下は8週間で進める場合の一例です。
| 時期 | 取り組み |
|---|---|
| 1週目 | 受験する試験名とガイドを確認し、現在の実力を把握する |
| 2〜3週目 | 苦手なパートの短い練習を繰り返す |
| 4週目 | 公式の練習テストを受け、結果を確認する |
| 5〜7週目 | 練習テストで見えた弱点を練習し直す |
| 8週目 | 受験環境を確認し、必要に応じて再度実力を測る |
期間や練習量は、受験日や現在の実力に合わせて調整してください。忙しい週は練習を短くするなど、続けやすい形で進めましょう。


VERSANT受験当日の準備と注意点
VERSANTは自宅などからオンラインで受験する形式が中心です。当日に慌てないよう、機材と環境を事前に整えておきましょう。
- 機材・通信・環境の準備
- 受験中は戻れない・再録音できない点に注意
機材・通信・環境の準備
公式ガイドでは、受験前の準備として次の点が案内されています。前日までに確認しておくと安心です。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| アプリ・ブラウザ | 受験先が指定したものを使う |
| 通信 | 安定したインターネット環境を用意する |
| ヘッドセット | ブームマイク付きのものを用意する |
| 場所 | 周囲の音が入らない静かな場所を選ぶ |
| 音声確認 | 開始前に音声とマイクの確認を行う |
受験中は戻れない・再録音できない点に注意
VERSANTでは、設問が始まると前の問題に戻ったり、回答を録音し直したりできません。1問でつまずいても、気持ちを切り替えて次の問題に集中しましょう。
- 前の問題には戻れず、再録音もできない
- 普段どおりの音量と速さで、はっきり話す
- 極端に急いだり、ゆっくり話したりしない
VERSANT対策で話す力を伸ばすならLinkUpも選択肢
VERSANTのSpeaking and Listeningは、聞いた内容に英語で答える力を測る試験です。独学での練習に加え、話す機会を増やしたい人はコーチングを活用する方法もあります。
LinkUpは、「話す」「聴く」に特化したオンライン英語コーチングです。公式サイトで案内している主なサービスは次のとおりです。
| サービス | 内容 |
|---|---|
| マンツーマンレッスン | 週1回1時間。個別カリキュラムと進捗管理 |
| グループレッスン | 週4回以上 |
| 専用アプリ「cactus」 | 個別学習プラン、専門コーチによる発音添削、学習量・達成率のチェック |
LinkUpはVERSANT専用のコースではありません。発話練習や学習の進め方を相談したい人は、選択肢の1つとして検討してみてください。
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まとめ
- VERSANT対策は、受験する試験名を確認し、公式ガイドで形式を知ることから始める
- スコアはGSE 10〜90で示され、目標点は受験先の指定で決まる
- 6パートは答え方が違うため、パートに合った練習と公式の練習テストを組み合わせる
まずは公式ガイドと無料デモで形式を確認し、自分の弱いパートを見つけましょう。練習を録音して振り返りながら、受験日に向けて準備を進めてください。


