「英検2級のリスニングは何問取れば合格できるの?」「英語が速くて、途中から聞き取れなくなる」と悩んでいませんか。過去問を解いても、答え合わせのあとの進め方に迷うこともあるでしょう。
英検2級のリスニングは、形式を押さえたうえで、聞き取れない原因に合わせて対策を選ぶことが大切です。本記事では、試験形式と合格基準の考え方、原因別の対策、本番のコツ、過去問の使い方を順に解説します。
- 英検2級リスニングの試験形式と時間
- 合格基準(CSEスコア)と「何割取ればよいか」の考え方
- 聞き取れない原因の見分け方と原因別の対策
- 本番で使えるコツと過去問・音源の使い方
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英検2級リスニングの試験形式と時間
英検2級のリスニングは、一次試験の中で実施されます。まずは問題数や放送回数など、対策の前提になる形式を確認しましょう。
- 第1部は会話の内容一致(15問)
- 第2部は文の内容一致(15問)
- 従来型と英検S-CBTの違い
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 30問(第1部15問・第2部15問) |
| 試験時間 | 約25分 |
| 解答形式 | 4つの選択肢から1つを選ぶ |
| 放送回数 | 各問1回のみ |
| 解答時間 | 各問10秒(2026年度第1回の音声原稿で確認) |
第1部は会話の内容一致(15問)
第1部は、会話を聞いて質問に答える形式です。会話の状況や話し手の意図、このあと何をするかといった点が問われます。
2026年度第1回では、レストランでの待ち時間や旅行、交通手段、大学の催しなどが話題になりました。誰の発言が選択肢の内容と対応しているかに注意して聞きましょう。
第2部は文の内容一致(15問)
第2部は、1人が話す英文を聞いて質問に答える形式です。公式サイトでは、英文の種類として物語文と説明文が案内されています。
2026年度第1回では、空港や駅の案内放送、学校での制作物、太陽系についての発表などが出題されました。出来事の理由や、話題の中心になる物の種類を聞き取る問題が見られます。
従来型と英検S-CBTの違い
英検2級は、紙で受ける従来型と、パソコンで受ける英検S-CBTから受験方式を選べます。従来型は解答用紙にマークし、S-CBTはヘッドセットで音声を聞いて画面上の選択肢をクリックします。
英検協会は、S-CBTの出題内容・難易度・採点基準は従来型と同じだと案内しています。違うのは操作方法なので、受ける方式に合わせて練習の環境を整えましょう。
| 項目 | 従来型 | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 音声の聞き方 | 会場の放送 | ヘッドセット |
| 解答方法 | 解答用紙にマーク | 画面の選択肢をクリック |
| 出題内容・難易度・採点基準 | 同じ | 同じ |


英検2級リスニングは何割取れば合格?CSEスコアの考え方
「リスニングで何問正解すれば合格できるか」は、受験前に気になる点の一つです。英検は正答数ではなくCSEスコアで合否を判定するため、仕組みから押さえておきましょう。
- 一次試験の合格基準は3技能合算のCSE1520点
- 「何問正解で合格」と言い切れない理由
- 自己採点は30問中の正答数を部ごとに記録する
一次試験の合格基準は3技能合算のCSE1520点
英検2級の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアを合算して合否を判定します。合格基準は1520点で、各技能の満点は650点です。
二次試験(スピーキング)の合格基準は460点です。よく目にする1980点は一次と二次の基準を足した数字で、一次試験だけの基準ではありません。
| 試験 | 対象技能 | 満点 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング・リスニング・ライティング | 1950点(各650点) | 1520点 |
| 二次試験 | スピーキング | 650点 | 460点 |
「何問正解で合格」と言い切れない理由
CSEスコアは、正答数をそのまま点数に置き換えるものではありません。英検協会も、正答数から合否の目安を示すことはできないと案内しています。
また、一次試験の合否は3技能の合計で決まるため、リスニングだけで必要な正答数を決めることもできません。「〇問取れば合格」という情報は、個人の推測として受け止めましょう。
自己採点は30問中の正答数を部ごとに記録する
目安の正答数がないからといって、実力を測れないわけではありません。過去問を解いたら、第1部と第2部に分けて30問中の正答数を記録しましょう。
回を重ねて推移を見れば、どちらの部が弱いかがわかります。点数への換算よりも、誤答の原因を把握することに時間を使いましょう。
英検2級リスニングが聞き取れない原因を見分ける
聞き取れない原因は人によって違い、原因が違えば合う練習も変わります。ここでは、過去問とスクリプト(音声原稿)を使って原因を見分ける手順を紹介します。
- 過去問を本番どおり1回だけ解く
- スクリプトで誤答を3つに分ける
過去問を本番どおり1回だけ解く
まずは公式サイトの過去問を1回分用意し、本番と同じく音声を1回だけ再生して解きます。途中で止めたり聞き直したりせず、今の実力を確認することが目的です。
答え合わせでは、部ごとの正答数と、間違えた問題の番号を控えておきます。勘で選んだ問題にも印を付けておくと、あとで見直す材料になります。
スクリプトで誤答を3つに分ける
次に、間違えた問題や勘で選んだ問題のスクリプトを読みます。文字で読んで理解できるかどうかで、つまずきの原因を切り分けましょう。
下の表は、復習を進めやすくするために本記事で整理した3つの原因です。1つの問題に複数の原因が重なることもあるため、当てはまるものをすべて書き出しましょう。
| 原因 | スクリプトを読んだときの状態 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 語彙が不足している | 文字で読んでも意味がわからない語がある | 単語を音と意味のセットで覚える |
| 音として認識できない | 文字なら理解できるが、音では気付けなかった | スクリプトと照合しながら音読・シャドーイング |
| 内容や設問を追えない | 音は取れたが、誰が何をしたかを覚えていない | 要点を短く整理する練習 |

原因別の英検2級リスニング対策
原因がわかったら、それに合った練習を選びましょう。シャドーイングなどの方法は全員に必須ではなく、原因に応じて使い分ける選択肢の一つです。
- 語彙不足には、音と意味をセットで覚える
- 音の連結・弱形には、スクリプトと照合しながら音読やシャドーイングをする
- 内容を追えない場合は、誰が・何を・なぜを短く整理する練習をする
- 毎日の学習時間は短く区切って続ける
語彙不足には、音と意味をセットで覚える
スクリプトで意味がわからなかった語は、書き出して意味を確認します。そのとき、音声でその語がどう発音されていたかも一緒に確かめましょう。
文字だけで覚えた単語は、音で聞いたときに気付けないことがあります。単語帳の音声やスクリプトの該当箇所を聞き、耳でも覚えるようにしましょう。
音の連結・弱形には、スクリプトと照合しながら音読やシャドーイングをする
文字なら理解できるのに聞き取れなかった箇所は、音のつながりや弱い発音が原因のことがあります。一般的な発音の例として、want to が「ワナ」のように聞こえたり、and や of が短く弱く発音されたりすることがあります。
該当する箇所は短く区切り、次の順で練習してみましょう。
- 聞き取れなかった1〜2文を選ぶ
- スクリプトを見ながら音声を聞き、どこがどう聞こえたかを確かめる
- 音声をまねて音読する
- スクリプトを見ずに、音声に少し遅れて同じように言う(シャドーイング)



内容を追えない場合は、誰が・何を・なぜを短く整理する練習をする
音は聞き取れているのに答えを選べない場合は、聞いた内容を覚えておけていない可能性があります。特に第2部は1人が話し続けるため、話の流れを追う必要があります。
練習では、1問分の音声を聞いたあとに「誰が」「何をした」「なぜ」「結果どうなった」を短く書き出してみましょう。予定の変更や理由など、話の転換点を意識して書くのがポイントです。
書き出したらスクリプトと照らし合わせ、抜けていた情報を確認します。
毎日の学習時間は短く区切って続ける
学習時間の決め方に正解はありませんが、一例として「1日30分」のように短く区切る方法があります。忙しい日は10分だけにするなど、無理のない量に調整しましょう。
また、一度解いた過去問の音声は、日をあけて何度か聞き直してみましょう。前に聞き取れなかった箇所が聞き取れるかを確かめると、復習の手応えを自分で確認できます。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10分 | 前日に解いた過去問の復習(音読・シャドーイング) |
| 10分 | 単語を音と意味のセットで確認 |
| 10分 | 新しい音声を聞き、要点を書き出す |
休む日があっても、再開しやすい量にしておくことが続けるコツです。覚えた内容を忘れにくくするための記憶の仕組みは、以下の記事で解説しています。
関連記事:長期記憶とは(※公開後にリンク追加)

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英検2級のリスニング本番で使えるコツ
本番では、放送が1回しか流れないことを前提に動く必要があります。ここでは、試験中に取り入れたいコツを4つ紹介します。
- 選択肢を先読みして論点を予測する
- メモは固有名詞と変更点だけにする
- 聞き逃したら次の問題に切り替える
- S-CBTは画面とヘッドセットの操作に慣れておく
選択肢を先読みして論点を予測する
従来型では、各問の選択肢が問題冊子に印刷されています。放送前に選択肢に目を通すと、何が問われそうかを予測できます。
例えば、選択肢に時間や場所が並んでいれば、その情報を意識して聞けます。ただし、先読みは問題冊子の指示に従い、前の問題の解答を済ませてから行いましょう。
メモは固有名詞と変更点だけにする
従来型では、問題冊子にメモを取ることができます。ただし、書くことに集中すると、その間の音声を聞き逃すおそれがあります。
メモは人名・数字・予定の変更など、短く書ける情報に絞りましょう。メモで聞き逃しが増えると感じたら、量を減らすか、メモなしで解く練習もしてみてください。
聞き逃したら次の問題に切り替える
1問聞き逃したときに考え込むと、次の問題の放送まで聞き逃してしまいます。わからない問題は選択肢から1つを選んでマークし、すぐ次の問題に意識を戻しましょう。
過去問を解くときも、音声を止めずに最後まで解き切る練習をしておきましょう。本番と同じ流れを一度経験しておくことが、当日の準備になります。
S-CBTは画面とヘッドセットの操作に慣れておく
S-CBTでは、ヘッドセットで音声を聞き、画面上の選択肢をクリックして解答します。紙の試験とは操作が違うため、事前に公式サイトの試験方法の案内を確認しておきましょう。
普段の練習でも、ヘッドホンで音声を聞き、パソコンの画面で選択肢を見ながら解いてみるのも一つの方法です。
| 場面 | やること | 注意点 |
|---|---|---|
| 放送前 | 選択肢を先読みする | 冊子の指示に従い、前の問題の解答を優先する |
| 放送中 | 人名・数字・変更点だけメモする | 書くことで聞き逃さない量にする |
| 聞き逃したとき | 1つ選んで次の問題へ進む | 考え込んで次の放送を逃さない |
| S-CBTの場合 | 画面とヘッドセットの操作を確認する | 公式の試験方法の案内を読んでおく |
英検2級リスニングの過去問・音源の入手と使い方
英検2級のリスニング対策には、英検協会が公開している過去問と音源が使えます。入手方法と、1回分を使い切る進め方を確認しましょう。
- 公式サイトで直近3回分の問題と音源を入手する
- 1回分を「本番どおりに解く→誤答を分析→復習」の順で使い切る
公式サイトで直近3回分の問題と音源を入手する
英検協会の公式サイトにある「2級の過去問・試験内容」のページでは、直近3回分の過去問が公開されています。リスニングの音声と音声原稿(スクリプト)も確認できます。
問題・音声・スクリプトがそろっているため、本記事で紹介した原因の見分け方をそのまま実践できます。まずは直近の回から取り組みましょう。
1回分を「本番どおりに解く→誤答を分析→復習」の順で使い切る
過去問は、1回解いて答え合わせをするだけで終わらせるのはもったいない教材です。次の順番で、1回分を繰り返し使いましょう。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1. 本番どおりに解く | 音声を止めずに1回だけ聞いて解き、部ごとの正答数を記録する |
| 2. 誤答を分析する | スクリプトで原因(語彙・音・内容)を分ける |
| 3. 原因別に復習する | 単語の確認、音読・シャドーイング、要点の書き出しを行う |
| 4. 日をあけて聞き直す | 聞き取れなかった箇所が聞き取れるかを確かめる |
直近3回分を解き終えたら、正答数の推移と誤答の原因を見比べてみましょう。自分の弱点が具体的になり、次に練習する内容を決めやすくなります。
独学で弱点の把握や学習の継続が難しいと感じたら、学習をサポートしてもらえる環境を検討するのも一つの方法です。英語コーチングスクールのLinkUpでは、リスニング・スピーキングの現状レベルのチェックを公式サイトで案内しています。
習熟度に応じた学習予定・進捗の管理や、週ごとの定着度の確認、週1回1時間のマンツーマンも用意されています。
まとめ
英検2級のリスニングは、形式を押さえたうえで、聞き取れない原因に合った練習を選ぶことが大切です。本記事の要点を振り返りましょう。
- リスニングは全30問・約25分で放送は1回のみ。合否は3技能合算のCSEスコアで決まり、「何問正解で合格」とは言い切れない
- 過去問を本番どおりに解き、スクリプトで誤答の原因(語彙・音・内容)を分けて対策を選ぶ
- 本番は選択肢の先読み、短いメモ、聞き逃したら次へ切り替えることを意識する
まずは公式サイトから直近の過去問を1回分入手し、本番どおりに解いてみましょう。正答数と誤答の原因を記録するところから、自分に合った対策を始められます。


