英検3級から導入される二次試験(スピーキングテスト)は、面接形式で行われるため「うまく話せるか不安」と感じる受験者が多い試験です。
ただ実際の合格率は約90%と非常に高く、ポイントを押さえて準備をすれば一発合格は十分に狙えます。
本記事では、英検3級の二次試験で落ちてしまう人の特徴や、当日までにやっておきたい対策、評価される観点、当日の流れまでを丁寧に解説します。
英検3級の二次試験を控えている方が、この記事を読むことで得られる内容は以下のとおりです。
- 二次試験の合格率がなぜ高いのかという背景
- 不合格になる人に共通する4つのつまずきポイント
- 一発合格を狙うための具体的な4つの学習法
- 評価観点・配点・合格ラインの仕組み
- 当日の流れや好印象を生むマナー
これから二次試験に挑む受験者本人はもちろん、お子さんの面接対策をサポートしたい保護者の方にも役立つ内容になっています。
英検3級の二次試験の合格率が一次試験(約50%)と比べて高い理由とは?
英検3級の二次試験の合格率がここまで高い背景には、出題範囲が限定されていることと、一次試験を突破した受験者だけが挑む試験であるという事情があります。
一次試験では幅広い文法・語彙・リスニング力が問われ、合格率はおおむね50%前後にとどまります。
一方の二次試験は出題パターンがほぼ固定されており、対策の的を絞りやすい構造になっているのが特徴です。
公益財団法人日本英語検定協会は、3級の出題形式について次のように示しています。
形式・課題:音読、パッセージについての質問、イラストについての質問、受験者自身の意見など
出題内容が事前にここまで明示されているため、過去問やサンプル問題で練習を重ねた受験者は本番でも落ち着いて対応でき、結果的に合格率が押し上げられているといえます。
英検3級の二次面接に落ちてしまう人に見られる4つの共通点
合格率90%という数字の裏には、残り約10%の不合格者が存在します。
落ちてしまう人にはいくつかの共通したパターンがあり、いずれも事前の準備で十分に防げる内容ばかりです。
このセクションでは、不合格になりやすい4つのつまずきポイントをh3で順に解説し、自分の弱点を事前に洗い出すための視点を提供します。
特に注意したいのは、英語力そのものよりも「面接のふるまい」に関係する要因が多いという点です。
失点パターンを大きく分けると、以下のような傾向が見えてきます。
これらは英語力の問題ではなく「本番への慣れ」と「面接マナー」で改善できる部分です。
次のh3から、それぞれの特徴と対処の方向性を順に見ていきましょう。
緊張による沈黙で間が空いてしまう
二次試験で最も多い失敗が、緊張で頭が真っ白になり、長い沈黙ができてしまうケースです。
受験者の多くは中学生や小学生で、面接形式の試験自体が初めてという人も少なくありません。
完璧な英語で答えようと考え込みすぎると、かえって言葉が出てこなくなります。
沈黙そのものが即不合格になるわけではありませんが、無言の時間が10秒、20秒と続けば、面接官は次の質問に移ってしまい得点のチャンスを失うことになります。
沈黙を防ぐために覚えておきたいのが、考える時間を確保するためのつなぎフレーズです。
- Well, …(えーと…)
- Let me see.(そうですね)
- Just a moment, please.(少々お待ちください)
これらをひと言挟むだけで、面接官に「考え中」だと伝わり、自分自身も落ち着きを取り戻せます。
完全な答えを最初から組み立てようとせず、まずは口を開く習慣をつけておくことが何より大切です。
知らない単語に出会い音読が止まってしまう
二次試験の最初に課されるパッセージの音読は、約30語前後の短い英文を読み上げる課題です。
ここで知らない単語に出会った瞬間に固まってしまい、続きが読めなくなる受験者が一定数います。
英検協会は3級のレベルについて、次のように位置づけています。
中学卒業程度。身近な英語を理解し、また使用することができる。
中学レベルとはいえ、見慣れない固有名詞や少し難しい単語が混ざることもあります。
読めない単語が出てきたときの心構えとして意識しておきたいのが、次の3点です。
- 完全に止まらず、それらしい発音で読み進める
- フォニックスのルールから音を推測する
- 一語の誤読より、文全体のリズムを優先する
発音が多少崩れても、最後まで音読をやり切る姿勢のほうが評価につながります。
質問の意味を取り違えてズレた答えをする
音読のあとに続く質問では、面接官の質問内容を正確に聞き取ることが何より重要になります。
質問のキーワードを取り違えると、英語自体は正しくても内容がズレてしまい、得点には結びつきません。
特に注意したいのが、WhatとWhereのように疑問詞を聞き間違えるパターンです。
たとえば「Where do you usually study?(どこで勉強しますか)」と聞かれているのに「I study English.」と答えてしまうと、場所を答えていないため減点対象となります。
質問の意味を正確に取るために意識したいポイントは、次のとおりです。
- 文頭の疑問詞(What・Where・When・Why・How)を聞き逃さない
- 聞き取れなかったときは「Pardon?」と聞き返す
- 主語が「you」か「the boy」かなど、誰について聞かれているかを確認する
聞き返すことは減点対象ではないため、わからないまま黙り込むより積極的に確認するほうが得策です。
声の小ささやアイコンタクト不足で減点される
二次試験には「アティチュード(態度)」という独自の評価観点があり、声の大きさや面接官への向き合い方も採点対象になっています。
英語の答えがどれだけ正確でも、ぼそぼそとした声で目線を落としたまま話していると、コミュニケーション能力に課題があると判断されてしまいます。
アティチュードで好印象を得るために意識しておきたいふるまいは、以下のとおりです。
- 普段の会話より一段大きめの声で話す
- 答えるときは面接官の目を見る
- 入室時と退室時のあいさつをはっきり行う
- うなずきや表情で「聞いている」姿勢を見せる
特に小学生・中学生の受験者は、緊張から声が小さくなりがちです。
家庭で練習する際も、家族に少し離れた場所に座ってもらい、その距離まで届く声量で答える練習をしておくと安心です。
英検3級の二次試験で一発合格するための4つの対策
二次試験は対策のポイントが明確で、出題形式に合わせた練習を積めば短期間でも合格レベルに到達できます。
ここでは、一次試験合格後の限られた時間でも実践しやすい4つの対策を紹介します。
過去問演習・音読トレーニング・回答練習・聞き返しフレーズの4本柱で準備を進めれば、本番での得点力を効率よく高められるはずです。
二次試験までに用意すべき学習素材と、おすすめの取り組み時期の目安を以下にまとめました。
| 対策内容 | 必要な教材 | 取り組み時期の目安 |
|---|---|---|
| 過去問・サンプル問題演習 | 英検協会公式サイトの教材 | 二次試験2〜3週間前から |
| 音読トレーニング | 過去問のパッセージ | 毎日5〜10分継続 |
| 自己表現の練習 | 想定質問リスト | 1週間前から本格化 |
| 聞き返しフレーズの習得 | 定型表現リスト | 試験前日までに暗記 |
それぞれの対策で意識すべきポイントを、次のh3で詳しく見ていきましょう。
過去問とサンプル問題で出題形式に慣れる
二次試験対策の出発点は、出題形式を体に染み込ませることです。
英検協会の公式サイトでは、3級のサンプル問題や過去問が無料で公開されており、本番とほぼ同じ流れで練習できます。
過去問演習で意識したい取り組み方は、次のような流れです。
- 制限時間を意識して、本番と同じテンポで通しで解く
- 自分の音読と回答をスマホで録音して聞き返す
- 答えにつまった質問は、模範解答を声に出して練習する
- 同じ問題を最低2〜3回繰り返して定着させる
最初は時間がかかっても問題ありません。
2回目、3回目と繰り返すうちに、面接官の質問パターンや答え方の型が自然と頭に入り、本番でも落ち着いて対応できるようになります。
1日5〜10分の音読で発音とリズムを整える
音読練習は、発音・アクセント・リーディング力を同時に伸ばせる効率的な学習法です。
英検3級のパッセージは30語前後と短いため、1日5〜10分の積み重ねでも十分な効果が得られます。
音読のクオリティを上げるためのステップは、以下のような順序で進めるのが効果的です。
- 黙読で意味を理解する
- お手本音声を聞いて発音とリズムをまねる
- 自分でゆっくり音読して単語を口に慣らす
- お手本と同じスピード・抑揚で再現する
- スマホで録音して聞き返し、改善点を探す
特に重要なのが、単語単位ではなく文のかたまりで読む意識です。
息継ぎの位置、抑揚、強く読む単語を意識するだけで、面接官に伝わる英語へと一段グレードアップします。
自分の意見を1〜2文で言い切る練習
二次試験の後半では、受験者自身の生活や考えについて尋ねられる質問が出されます。
ここで完璧な長文を組み立てようとすると失敗しやすく、1〜2文でシンプルに答え切る練習をしておくことが合格への近道です。
回答の型として覚えておきたい、よく出るパターンの例文を紹介します。
- 趣味を聞かれたとき:I like playing soccer with my friends.
- 週末の過ごし方を聞かれたとき:I usually go shopping with my family on Sundays.
- 好きな食べ物を聞かれたとき:My favorite food is curry and rice.
意識すべきは、主語+動詞+目的語というシンプルな構造で言い切ることです。
理由を付け加えるなら「Because it is fun.」のように短い1文を足すだけで十分通用します。
無理に難しい表現を使わず、自分が確実に言える語彙でまとめる練習を重ねましょう。
会話を立て直すための聞き返しフレーズを身につけておく
本番では緊張のあまり質問が聞き取れないことが必ずあると考え、聞き返しのフレーズを準備しておくと安心です。
聞き返すことは減点対象ではなく、むしろコミュニケーション意欲の表れとして評価されることもあります。
二次試験で実際に使える聞き返し表現を、場面別にまとめました。
- 全体をもう一度聞きたい:Could you say that again, please?
- カジュアルに聞き返す:Pardon?
- 一部だけ確認したい:Sorry, what was the last word?
- 考える時間がほしい:Just a moment, please.
これらのフレーズは、暗記するだけでなく、何度も口に出して自然に出てくるレベルまで練習しておくことが大切です。
ただし、毎回の質問で聞き返すと「聞き取れていない」と判断されかねないため、本当にわからなかったときの切り札として使うようにしましょう。
英検3級の二次試験で評価される3つの観点と合格基準
二次試験で何が採点されているかを正しく理解しておくと、対策の優先順位が明確になります。
3級の面接では、音読・質疑応答・アティチュードの3つの観点が評価され、それぞれに配点が設けられています。
このセクションでは、評価観点ごとの内訳と、CSEスコアによる合格ラインまで一気に整理していきます。
評価の全体像を先に押さえておきたい方のために、3級の二次試験で見られる観点と主な評価項目を一覧にしました。
| 評価観点 | 主な評価ポイント | 配点(素点) |
|---|---|---|
| 音読 | 発音・アクセント・イントネーション | 5点 |
| 質疑応答 | 質問の理解と適切な英語での応答 | 各5点×4問=20点 |
| アティチュード | 積極的にコミュニケーションを取る態度 | 3点 |
満点は33点で、合格ラインの目安は概ね6割程度とされています。
次のh3から、それぞれの観点で具体的に何が見られているのかを深掘りします。
音読で見られる発音とアクセント
音読の評価では、ネイティブのような完璧な発音は求められません。
中学レベルの英語として、面接官が問題なく聞き取れる発音とリズムで読めるかどうかが採点ポイントです。
音読で減点されやすい代表的なポイントを挙げると、以下のようになります。
- 単語のアクセントを置く位置を間違える(例:「banana」を「バ」ではなく「ナ」に強勢)
- 文末の抑揚が平坦で、疑問文か肯定文か判別しにくい
- カンマやピリオドを無視して一気に読んでしまう
- 知らない単語の前で長く間が空く
逆に評価されるのは、文の意味を理解した上で、適切な区切りと抑揚で読めている音読です。
そのためにも、ただ単語を発音するのではなく「意味のかたまり」を意識しながら読む練習を積むことが、得点アップの最短ルートになります。
質問への回答で問われる理解力と語彙
質疑応答の評価では、面接官の質問を正しく理解した上で、適切な英語で答えられるかどうかが見られます。
英文の長さや複雑さよりも、質問の意図に沿った的確な内容になっているかが重要なポイントです。
評価される回答の特徴をまとめると、次のようになります。
- 質問の疑問詞(What・Where・Why など)に対応した答え方ができている
- 中学レベルの基本動詞・基本名詞を正しく使えている
- 主語と動詞が一致した文法的に整った文で答えている
- 質問に対してYes/Noだけで終わらず、簡単な情報を一つ添えている
たとえば「Do you like sports?」と聞かれて「Yes.」だけで終わるより「Yes, I like soccer.」と短い情報を一つ加えるだけで、表現力が評価されやすくなります。
語彙が少なくても、知っている単語で誠実に答える姿勢が高得点につながります。
アティチュード(態度)で得られるプラス評価
アティチュードは、英検3級ならではの独特な評価観点で、コミュニケーションを成立させようとする積極的な姿勢が見られます。
配点は3点と多くはありませんが、合否がギリギリのラインに寄ったときに大きな差を生む要素です。
アティチュードで高評価を得るために意識したい行動を整理すると、以下のような項目になります。
- 入室時に「Hello.」と笑顔であいさつをする
- 質問のたびに面接官の目を見て答える
- 聞き取れなかったときは黙らず聞き返す
- 答えに詰まっても、何かしら声を発して会話を続けようとする
- 退室時にも「Thank you.」と一言添える
つまりアティチュードとは、英語力そのものではなく「対話する意欲」を示せているかが問われる項目です。
英語に自信がない受験者ほど、ここで挽回できるポイントだと意識しておきましょう。
問題ごとの配点と素点の内訳
3級の二次試験は素点満点33点で構成されており、合格には全体でおよそ6割の得点が必要だとされています。
配点の内訳を理解しておくと、限られた対策時間をどこに集中させるべきかが見えてきます。
問題ごとの配点を、もう少し細かく見てみましょう。
| 問題番号 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| パッセージ音読 | 30語程度の英文の音読 | 5点 |
| No.1 | パッセージに関する質問 | 5点 |
| No.2 | イラストに関する質問 | 5点 |
| No.3 | イラストに関する質問 | 5点 |
| No.4・No.5 | 受験者自身についての質問 | 各5点 |
| アティチュード | 面接全体を通した態度 | 3点 |
質疑応答の比重が最も大きいことがわかります。
音読を完璧に仕上げるよりも、5問の質疑応答で取りこぼしを減らすほうが、合計点の底上げにつながりやすい構造です。
CSEスコアでの合格ライン
英検は2016年からCSEスコアと呼ばれる国際標準規格に対応したスコア制度を導入しており、合否は素点ではなくCSEスコアで判定されます。
そのため、素点の合計だけでは正確な合否ラインを把握できない仕組みになっています。
英検協会はCSEスコアについて、次のように説明しています。
「英検CSEスコア」は、合格・不合格に関わらず、英検を受験した全ての方に、英語力を客観的な数値で示すスコアです。
3級二次試験の合格基準スコアは353点と公表されており、満点は550点です。
ただしCSEスコアは受験回ごとの統計的処理によって素点から算出されるため、素点で何点取れば合格、と一律に言い切ることはできません。
目安としては素点で6割程度の得点が取れていれば、合格圏内に入る可能性が高いと考えてよいでしょう。
当日の流れと押さえておきたい立ち振る舞い
二次試験は受付から退室まで、おおよそ10分前後で完了するコンパクトな試験です。
ただし当日の動き方や面接室での立ち振る舞いを事前に知らないまま臨むと、想定外の流れに慌ててしまい、本来の力を発揮できないこともあります。
このセクションでは、当日の流れと、面接室で押さえておきたいマナーを順に解説します。
会場到着から退室までの流れを、ざっくりと時系列で整理しました。
- 受付で受験票を提示し、面接カードを記入する
- 控え室で順番を待つ
- 係員に呼ばれて面接室前に移動する
- 入室・面接(約5分)
- 退室後に解散
特に控え室から面接室への移動以降は、所作の一つひとつが評価対象になり得ます。
次のh3で、各場面のポイントを詳しく見ていきましょう。
入室から退室までの一連の流れ
面接室に入ってから退室するまでの動きは、おおむね決まったパターンで進みます。
事前に流れを頭に入れておくと、当日も落ち着いて対応できます。
面接の標準的な流れは、以下のような順序です。
- ノックして入室し「Hello.」とあいさつ
- 面接カードを面接官に手渡す
- 着席するよう促されたら「Thank you.」と言って座る
- 氏名と受験級を英語で答える
- 簡単な日常会話のあと、問題カードを受け取る
- 黙読(20秒)→音読→質疑応答(5問)
- 問題カードを返却し、退室前に「Thank you.」とお礼を言う
- 「Goodbye.」と言って退室
特に注意したいのが、問題カードの扱いです。
カードは面接官から手渡され、退室時には必ず返却します。
渡されたら両手で受け取り、返すときも両手で丁寧に渡すと印象が良くなります。
黙読・音読時に意識したい3つのコツ
問題カードを受け取ると、まず黙読の時間が20秒間与えられます。
このわずかな時間をどう使うかで、その後の音読と質疑応答の出来が大きく変わってきます。
黙読・音読の時間に意識したいコツは、次の3つです。
- タイトルを最初に確認して、文章のテーマをつかむ
- 知らない単語があっても止まらず、文脈から推測する
- 音読時はカンマやピリオドで一拍置き、抑揚をつける
黙読20秒は短く感じますが、英文の意味をざっくり把握するには十分な時間です。
特にタイトルには本文の主題が凝縮されていることが多く、最初に目を通しておくと文章全体の理解が一気に進みます。
音読では、急いで読み切ろうとせず、自分が普段練習しているテンポを守って読むことを意識しましょう。
5つの質問に対する答え方のテンプレート
二次試験の質疑応答は5問構成で、それぞれ問われる内容のパターンがある程度決まっています。
各質問に対応する答え方の型を覚えておくと、本番でスムーズに口を動かせるようになります。
質問の種類と、それぞれに対応する基本的な答え方のテンプレートをまとめました。
| 質問番号 | 質問のタイプ | 答え方のテンプレート |
|---|---|---|
| No.1 | パッセージに関する質問 | パッセージ内の該当箇所をそのまま使う |
| No.2 | イラストの人物の動作 | He/She is +動詞ing. |
| No.3 | イラストの状況や個数 | There is/are 〜. |
| No.4 | 受験者の経験・予定 | Yes/No, +短い1文の補足 |
| No.5 | 受験者の好み・意見 | I like 〜. / I want to 〜. |
No.1ではパッセージから答えを抜き出すケースが多いため、暗記ではなく該当部分を見つける目を養うことが大切です。
No.4とNo.5は、自分の生活や好みについて答える問題なので、家族・趣味・週末の過ごし方など、よくあるトピックは事前に簡単な英文を準備しておくと安心です。
あいさつ・退室時の好印象を生むマナー
アティチュードの評価は面接全体を通して行われるため、入室・退室時のあいさつも採点対象に含まれます。
英語力に自信がなくても、誰でも実践できる動作の一つひとつが、最後の3点を左右することもあります。
好印象を生むマナーとして、押さえておきたい行動を整理しました。
- 入室前にドアをノックして「May I come in?」と一言添える
- ドアを開けたら笑顔で「Hello.」とあいさつ
- 着席を促されたら「Thank you.」と返す
- 質問のたびに面接官の目を見て答える
- 退室時は「Thank you. Goodbye.」とお礼を伝える
これらの動作は、英語が完璧でなくてもプラス評価につながりやすい場面です。
緊張で表情がこわばりがちな本番でも、入室の瞬間だけは笑顔でいることを意識すると、自然とリラックスして話せるようになります。
不合格だった場合の再受験ルールと再挑戦のコツ
万が一不合格になっても、英検には次のチャンスを狙いやすい仕組みが整っています。
一次試験免除の制度を使えば、二次試験のみを再受験できるため、合格までの距離を一気に縮められるのが英検の魅力です。
このセクションでは、再受験のルールと、次回に向けた効果的な学習のコツを紹介します。
再挑戦に向けて知っておきたいポイントは、次のとおりです。
- 一次試験合格者には1年間の一次試験免除が付与される
- 免除回数は申請時に最大2回まで使える
- 不合格通知書で各観点の得点が確認できる
- 弱点を分析してから次の試験までの学習計画を立てる
次のh3から、それぞれの仕組みと活用法を詳しく見ていきましょう。
一次試験免除が使える期間と回数
英検には、一次試験に合格した受験者向けに「一次試験免除」という制度が用意されています。
二次試験のみで不合格になった場合、次回以降の試験で一次試験を再受験せずに二次試験に挑むことができます。
英検協会は一次試験免除について、次のように案内しています。
1次試験に合格し2次試験で不合格になった方は、1次試験合格者と同等として、申込手続きを行うことにより、申込日から1年間(次回および次々回の2回までの試験)の1次試験が免除されます。
つまり、一次試験合格から1年以内であれば、最大2回まで二次試験のみで再挑戦できるということです。
申し込みの際は、申込画面で一次免除の項目を選択し、過去の合格時に発行された個人番号を入力する必要があります。
忘れずに前回の成績証明書を手元に用意してから申し込みましょう。
スコアから弱点を見抜き次に活かすコツ
不合格通知書には、各評価観点ごとの得点が記載されています。
このスコアを丁寧に読み解くことで、自分がどこでつまずいたのかが見えてきます。
弱点を分析する際にチェックしたいポイントは、以下のとおりです。
- 音読のスコアが低い→発音・アクセント練習を強化
- No.1のスコアが低い→パッセージの内容理解と該当箇所の特定練習
- No.2・No.3のスコアが低い→イラスト描写の定型表現を暗記
- No.4・No.5のスコアが低い→自己表現のレパートリーを増やす
- アティチュードのスコアが低い→声量・アイコンタクト・聞き返しを意識
弱点が一つに集中している場合は、その分野に絞った集中対策が効果的です。
複数の観点で低めだった場合は、過去問を通しで解く回数を増やし、全体のバランスを底上げするアプローチが向いています。
再挑戦までに合格力を高める学習のコツ
次回の試験までに残された時間を最大限活用するには、計画的な学習スケジュールが欠かせません。
英検の試験は年3回(6月・10月・1月)実施されるため、次の受験までおよそ4〜5ヶ月の期間が確保できる計算になります。
再挑戦に向けて取り組みたい学習メニューを、時期別に整理しました。
| 時期 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 試験直後〜1ヶ月 | 弱点分野の集中対策 | 苦手の根本原因を解消 |
| 試験2ヶ月前 | 過去問を週2回ペースで実施 | 出題形式の完全定着 |
| 試験1ヶ月前 | 模擬面接を週1回実施 | 本番形式に慣れる |
| 試験1週間前 | 想定問答の最終確認 | 仕上げと自信づくり |
特に効果が大きいのが、家族や友人を面接官役にした模擬面接です。
本番と同じ流れを再現することで、緊張感のある中での受け答えに慣れていきます。
オンライン英会話を1〜2回利用して、外国人講師相手に模擬面接を行うのも実戦的な対策として有効です。
英検3級の二次試験に関するよくある質問
ここまで二次試験の対策や評価基準を解説してきましたが、実際に受験を控えると細かな疑問が次々と浮かんでくるものです。
受験者や保護者からよく寄せられる質問のうち、特に多い3つを取り上げて回答します。
このセクションで取り上げる質問は、以下のとおりです。
それぞれの疑問について、次のh3で具体的に答えていきます。
沈黙してしまうと即不合格になる?
沈黙が起きたからといって、その瞬間に不合格が確定するわけではありません。
ただし、無言の時間が長く続けば、面接官は採点できる材料がないと判断し、その問題は0点として処理されてしまいます。
沈黙してしまったときの正しいリカバリー方法を知っておきましょう。
- 短い沈黙(3秒程度)なら気にせず考え続ける
- それ以上沈黙が続きそうなら、つなぎフレーズを使う
- 質問の意味自体がわからないなら「Could you say that again?」と聞き返す
- それでも答えが浮かばないなら、知っている単語だけでも口にする
最悪なのは、その問題を完全にあきらめてしまうことです。
たとえ部分的にでも答えようとする姿勢があれば、アティチュード点で挽回できる可能性があります。
1問落としても他で取り返せる配点設計なので、最後まで気持ちを切らさないことが大切です。
小学生の合格率はどのくらい?
小学生の受験者数は近年増加傾向にあり、特に英検3級は中学卒業レベルの内容ながらチャレンジする小学生が多いことで知られています。
英検協会は学年別の合格率を公表していませんが、過去のデータや指導現場の感覚値から、小学生の合格率は中学生とほぼ同水準と考えられています。
小学生の受験者にとってのポイントを整理しました。
- 二次試験の合格率は学年に関わらず約90%
- 小学生でも面接官は同じ評価基準で採点する
- 簡単な英語であっても、自分の言葉で答えることが評価される
- 緊張対策として、模擬面接の経験を積んでおくと有利
小学生だから不利になるということはなく、むしろ柔軟さや吸収力で中学生以上の結果を出すケースもよく見られます。
保護者の方は、お子さんが面接形式に慣れるよう、自宅で英語のやり取りを再現する機会を多く作ってあげるとよいでしょう。
服装は制服と私服のどちらが望ましい?
服装に関する明確な決まりはなく、制服でも私服でも合否に影響することはありません。
英検協会の試験要項にも服装の指定はなく、受験者が落ち着いて受験できる服装で問題ないとされています。
服装選びの目安として、以下のような点を意識すると安心です。
- 中学生・高校生は制服が無難で、特別な準備が不要
- 小学生や社会人は清潔感のある私服でOK
- パジャマやだぼっとした部屋着は避ける
- 動きやすく、温度調節しやすい服装が望ましい
- 派手すぎる柄や露出の多い服は控える
面接官が見ているのはあくまで英語力と態度であり、服装そのものが採点項目に入ることはありません。
ただし、TPOにそぐわない格好で臨むと、自分自身の気持ちも引き締まりにくくなります。
受験当日は、いつもより少しきちんとした服装を心がけることで、自然と本番モードに切り替えやすくなるはずです。
