「英作文を書こうとしても、最初の一文から手が止まってしまう」「I thinkやBecauseばかりで、同じ表現をくり返してしまう」と悩んでいませんか。
英作文は、文章の型と、型の各部分で使えるフレーズをセットで覚えると書き進めやすくなります。
この記事では、英作文で使えるフレーズを役割別に例文つきで紹介します。目的別の選び方や減点されやすいミス、フレーズを身につける練習方法もあわせて解説します。
- 英作文の基本の型と、役割別に使えるフレーズ
- 中学生レベル・英検・大学受験など、目的別のフレーズの選び方
- 減点されやすいミスと、フレーズを身につける練習方法
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英作文は「型」と使えるフレーズをセットで覚えるとスムーズに書ける
英作文で手が止まる原因の1つは、何をどの順番で書くかが決まっていないことです。先に型を決めておけば、各部分に合うフレーズを当てはめながら書き進められます。
- 意見を述べる英作文は「意見→理由→具体例→結論」の型で書く
- 英検ライティングで見られる4つの観点
意見を述べる英作文は「意見→理由→具体例→結論」の型で書く
意見を述べる英作文(意見文)は、次の4つの部分で組み立てると書きやすくなります。本記事で紹介する実用的な型で、試験が指定する答案形式ではありません。
| 部分 | 書くこと | 使えるフレーズの例 |
|---|---|---|
| 意見(序論) | 自分の立場をはっきり示す | I think that ~/I agree with ~ |
| 理由(本論) | 意見を支える理由を挙げる | First, ~/Second, ~ |
| 具体例(本論) | 理由を裏付ける例を示す | For example, ~ |
| 結論 | 意見をもう一度まとめる | For these reasons, ~ |
理由を2つ書く場合は、「理由→具体例」の流れを2回くり返します。型が決まっていれば、書く内容を考えることに集中できます。
英検ライティングで見られる4つの観点
英検協会が準2級ライティングの採点を説明したページでは、答案を次の4つの観点で評価すると案内されています。各観点は0〜4点の5段階です。
| 観点 | 英検協会の説明 |
|---|---|
| 内容 | 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか |
| 構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか |
| 語彙 | 課題に相応しい語彙を正しく使えているか |
| 文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
同じページでは、構成のアドバイスとして「接続詞など」の表現を効果的に使うよう案内されています。フレーズは主に構成を支えるため、内容や文法もあわせて確認しましょう。
設問の形式は級によって異なります。受験する級の最新の案内もあわせて確認してください。
出典:ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(準2級)|公益財団法人 日本英語検定協会
【役割別】英作文で使えるフレーズ一覧
ここからは、英作文で使えるフレーズを役割別に紹介します。例文はすべて本記事で作成したものです。
- 意見を述べるフレーズ
- 理由を述べるフレーズ
- 情報を付け加えるフレーズ
- 具体例を挙げるフレーズ
- 反対・対比を示すフレーズ
- 結論をまとめるフレーズ
意見を述べるフレーズ
書き出しでは、賛成か反対か、自分の立場を最初に示します。I thinkばかりにならないよう、いくつかの言い方を持っておきましょう。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| I think (that) ~ | ~だと思う | I think that students should learn a second language. (学生は第二言語を学ぶべきだと思います) |
| I believe (that) ~ | ~だと考える(確信を込めて) | I believe that reading books helps children grow. (読書は子どもの成長に役立つと考えます) |
| I agree with ~/I disagree with ~ | ~に賛成だ/反対だ | I agree with the idea that cities should have more parks. (都市に公園を増やすべきだという考えに賛成です) |
理由を述べるフレーズ
理由は、いくつ挙げるのかと、なぜそう考えるのかが伝わるように書きます。becauseは後ろに主語と動詞が続き、because ofは後ろに名詞が続きます。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| First, ~/Second, ~ | 第一に~/第二に~ | First, working from home saves time. (第一に、在宅勤務は時間の節約になります) |
| because of +名詞 | ~のために | Because of the heavy rain, the event was canceled. (大雨のため、イベントは中止されました) |
情報を付け加えるフレーズ
理由や情報を付け加えるときは、文頭に次のフレーズを置きます。Purdue OWLでも、in addition・moreover・furthermoreは情報を加える表現として並べられています。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| In addition, ~ | 加えて~ | In addition, students can review lessons online. (加えて、学生はオンラインで授業を復習できます) |
| Moreover, ~ | さらに~ | Moreover, public transportation reduces air pollution. (さらに、公共交通機関は大気汚染を減らします) |
出典:Transitional Devices|Purdue Online Writing Lab
具体例を挙げるフレーズ
理由だけでは説得力が足りないときは、具体例を加えます。For exampleは文頭に置き、後ろに完全な文を続けます。同じ意味のFor instanceも使えます。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| For example, ~ | 例えば~ | For example, many students use apps to learn new words. (例えば、多くの学生がアプリで新しい単語を学んでいます) |
| such as +名詞 | ~のような | Sports such as soccer and tennis are popular in Japan. (サッカーやテニスのようなスポーツは日本で人気です) |
such asの後ろには名詞を並べます。such asだけで文を始めず、例を挙げたい名詞のすぐ後ろに置きましょう。
反対・対比を示すフレーズ
前の内容と反対のことや、別の面を示すときは次のフレーズを使います。Althoughは後ろに主節が必要な点に注意しましょう。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| However, ~ | しかし~ | Online shopping is convenient. However, it can be hard to check the quality. (ネット通販は便利です。しかし、品質を確かめにくいことがあります) |
| On the other hand, ~ | 一方で~ | Living in a city is convenient. On the other hand, the rent is often high. (都会の生活は便利です。一方で、家賃が高いことが多いです) |
| Although ~, … | ~だけれども… | Although the plan costs a lot, it will help many people. (その計画は費用がかかりますが、多くの人の役に立つでしょう) |
結論をまとめるフレーズ
結論では新しい理由を足さず、序論で述べた意見を言い換えてくり返します。最初と最後で意見がそろっていると、読み手に主張が伝わりやすくなります。
| フレーズ | 意味 | 例文(本記事で作成) |
|---|---|---|
| In conclusion, ~ | 結論として~ | In conclusion, I think that school uniforms are necessary. (結論として、制服は必要だと思います) |
| For these reasons, ~ | これらの理由から~ | For these reasons, I believe that schools should start later. (これらの理由から、学校は始業を遅らせるべきだと考えます) |
出典:Transitional Devices|Purdue Online Writing Lab



【目的別】英作文で使えるフレーズの選び方
英作文で使えるフレーズは、目的やレベルによって優先して覚えるものが変わります。まずは自分が書く場面に近いものから覚えましょう。
- 中学生・初心者は簡単なフレーズで型を守る
- 英検は設問の形式に合わせてフレーズを選ぶ
- 大学受験の自由英作文は表現の言い換えを増やす
中学生・初心者は簡単なフレーズで型を守る
英作文に慣れていないうちは、難しい表現よりも、短く確実に書けるフレーズを優先します。I think/First/Second/For example/For these reasonsの5つがあれば、意見文の型を一通り作れます。1文を短くし、主語と動詞がそろっているかも確認しましょう。
英検は設問の形式に合わせてフレーズを選ぶ
英検準2級の採点説明では、意見とそれに沿った理由2つを書くことが「内容」の観点に挙げられています。最初にI think/I agreeなどで立場を示し、理由をFirst/Secondで分けると、書いた内容が整理されます。
準2級の意見論述について、英検協会は意見を1つに絞り、逆の意見を支持する理由は書かないよう案内しています。However/On the other handを使う場合も、自分の意見とぶつからない使い方にしましょう。
出典:ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(準2級)|公益財団法人 日本英語検定協会
大学受験の自由英作文は表現の言い換えを増やす
大学受験の自由英作文は、テーマや語数、形式が大学ごとに異なります。志望校の過去問で形式を確かめたうえで、同じ語のくり返しを避ける言い換えを増やしておきましょう。
例えば、I thinkをI believeに、For exampleをFor instanceに言い換えると、同じ表現が続くのを避けられます。


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使えるフレーズを当てはめた英作文の例
ここでは、これまで紹介した使えるフレーズを型に当てはめた英作文の例を紹介します。英検の意見論述をイメージし、意見と理由2つで組み立てています。
- 例題と英作文の例
- 英作文の例で使ったフレーズの役割
例題と英作文の例
例題:Do you think companies should allow employees to work from home?
(企業は従業員の在宅勤務を認めるべきだと思いますか)※例題・解答例は本記事で作成
I think that companies should allow employees to work from home. I have two reasons.
First, working from home saves time. Employees do not need to spend hours commuting, so they can use that time for work or rest.
Second, it helps people focus on their work. For example, some people find it easier to concentrate in a quiet room at home than in a busy office.
For these reasons, I believe that companies should let employees work from home.
和訳:企業は在宅勤務を認めるべきだと思います。通勤時間を有効に使え、静かな家のほうが集中しやすい人もいるからです。
英作文の例で使ったフレーズの役割
意見はI think that、理由はFirst/Second、具体例はFor example、結論はFor these reasonsで示しています。
結論では、序論のI thinkをI believeに、allowをletに言い換えています。同じ意見をくり返すときも、表現を変えると単調になりにくくなります。
英作文のフレーズで減点されやすい3つのミス
英作文で使えるフレーズを覚えても、使い方を誤ると文法や語彙の面で減点されるおそれがあります。特に間違えやすい3つのミスを確認しましょう。
- Because ~.だけで文を終える
- However・Moreoverをカンマだけで前の文につなぐ
- フォーマルな英作文で話し言葉の表現を使う
Because ~.だけで文を終える
because・although・whenなどで始まる部分は、それだけでは文として完結しません。後ろに主節(主語+動詞)を続けるか、前の文とつなげましょう。
| 誤りの例(✕) | 直した例(○) |
|---|---|
| I like summer. Because I can swim in the sea. | I like summer because I can swim in the sea. |
| Although it was raining. | Although it was raining, we played soccer. |
英検協会の準2級の採点説明でも、文単位で書くことを意識し、「Because it is fun.」のような不完全な文を書かないよう注意を促しています。
出典:ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(準2級)|公益財団法人 日本英語検定協会
However・Moreoverをカンマだけで前の文につなぐ
However・Moreover・Thereforeは、2つの文をつなぐ接続詞ではありません。カンマだけで前の文につなぐと、文法上の誤りになります。
| 誤りの例(✕) | 直した例(○) |
|---|---|
| The plan is good, however it costs too much. | The plan is good. However, it costs too much. /The plan is good; however, it costs too much. |
ピリオドで文を区切るか、セミコロン(;)でつなぎましょう。1文のままつなぎたいときは、The plan is good, but it costs too much.のようにbutやandなどの接続詞を使います。
フォーマルな英作文で話し言葉の表現を使う
意見論述のようなフォーマルな英作文では、書き言葉らしい表現を選びましょう。British Councilは、IELTS Academicのライティングでは短縮形や口語のスラングを使わないよう案内しています。
| 話し言葉に近い表現 | 書き言葉の例 |
|---|---|
| don’t/can’t | do not/cannot |
| kids | children |
| look into | investigate/examine |
同じページでは、IELTS General Trainingの手紙の課題は設問で文体が決まり、友人や家族あてならくだけた文体で書くとしています。場面によって適した文体は変わるため、試験の案内や設問の指示に合わせて選びましょう。
出典:Formal vs Informal English for IELTS Writing: A Guide|British Council IELTS


英作文で使えるフレーズを身につける練習方法
英作文で使えるフレーズは、一覧を読むだけでなく、実際に書いて使ってみましょう。ここでは、取り入れやすい練習方法を3つ紹介します。
- 書きたい日本語をシンプルな日本語に言い換えてから英語にする
- 型に当てはめて短い英作文をくり返し書く
- 書いた英文を声に出して、話す練習につなげる
書きたい日本語をシンプルな日本語に言い換えてから英語にする
日本語をそのまま英語にしようとすると、知らない単語でつまずきやすくなります。先に、中学生でもわかる日本語に言い換えてから英語にしてみましょう。
例えば「全力疾走した」は「できるだけ速く走った」と言い換えると、I ran as fast as I could.と書けます。
型に当てはめて短い英作文をくり返し書く
テーマを1つ決めて、意見・理由・結論の3文だけでも書いてみましょう。慣れてきたら、具体例を加えて文を増やします。
テーマ例:Should students wear school uniforms?(学生は制服を着るべきか)
書き終えたら、表9〜11のミスがないかを見直しましょう。書く頻度は、自分の予定に合わせて無理のない範囲で決めてください。
書いた英文を声に出して、話す練習につなげる
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英作文で使えるフレーズまとめ
- 英作文は「意見→理由→具体例→結論」の型に、役割別に使えるフレーズを当てはめると書き進めやすくなる
- 中学生・英検・大学受験など、目的に合わせてまず押さえるフレーズを選ぶ
- Because ~.だけの文、カンマでのつなぎ、フォーマルな英作文での話し言葉に注意する
まずは紹介したフレーズを使って、3文の短い英作文を書いてみましょう。書いた英文を声に出して読み、話す練習にもつなげてください。



