英検準1級を受ける前や自己採点のあとに、「合格点は何点なのか」「何問正解すれば受かるのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。
英検準1級の合格点は、一次試験がCSEスコア1792点以上、二次試験が512点以上です。ただし、CSEスコアは正答数をそのまま足した点数ではないため、読み方に注意が必要です。
この記事では、日本英語検定協会の公式情報をもとに、合格基準とCSEスコアの仕組みを整理します。「何割正解で合格か」の考え方と、成績表を次の学習に生かす方法もあわせて確認しましょう。
- 英検準1級の一次試験・二次試験の合格点
- CSEスコアと正答数(素点)の違い
- 「何割正解で合格か」を読むときの注意点
- 成績表から次に伸ばす技能を決める方法
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英検準1級の合格点は一次1792点・二次512点
英検準1級は、一次試験と二次試験のそれぞれで合格基準が決まっています。まずは、どの技能のスコアで判定されるのかを押さえましょう。
- 一次試験はReading・Listening・WritingのCSE合計で判定する
- 二次試験はSpeakingのCSEだけで判定する
- 合格基準のスコアは回次によって変わらない
一次試験はReading・Listening・WritingのCSE合計で判定する
一次試験の合格基準は、Reading・Listening・Writingの3技能のCSEスコア合計で1792点以上です。各技能の満点は750点なので、3技能の満点は2250点になります。
判定は3技能の合計で行われます。協会の公式ページでは、技能ごとの個別の合格最低点は示されていません。
| 試験 | 合格基準 | 満点 | 判定に使う技能 |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | 1792点以上 | 2250点 | Reading・Listening・Writingの合計 |
| 二次試験 | 512点以上 | 750点 | Speakingのみ |
二次試験はSpeakingのCSEだけで判定する
二次試験(面接)は、SpeakingのCSEスコアが512点以上かどうかで判定されます。一次試験の点数が高くても、二次試験の判定には持ち越されません。
一次試験と二次試験の両方に合格して、はじめて準1級に合格となります。1日で4技能を受けるS-CBTでも、一次はR・L・Wの合計、二次はSで判定する仕組みは同じです。
「4技能の合計が2304点(1792+512)なら合格」ではありません。2304点は両方の基準を足した数字にすぎず、一次・二次はそれぞれ別に基準を満たす必要があります。
合格基準のスコアは回次によって変わらない
1792点・512点という合格基準は、回次ごとに上下するものではありません。協会は、合格基準スコアを固定し、回ごとの難易度の差はスコアの算出で調整しています。
そのため、「今回は難しかったから合格点が下がる」という考え方は、CSEスコアには当てはまりません。難易度の違いは、正答数からスコアを出す段階で反映されます。


英検準1級の合格点を理解するためのCSEスコアの仕組み
合格点を正しく読むには、CSEスコアがどう出されるかを知っておくことが大切です。ここでは、配点・換算・成績表の3点を確認します。
- 各技能の満点は750点で、問題数が違っても配点は均等
- 正答数からCSEスコアへの換算は回ごとに変わる
- 成績表の英検バンドで合格基準との差を確認する
各技能の満点は750点で、問題数が違っても配点は均等
CSEはCommon Scale for Englishの略で、級や回次をまたいで英語力を共通の尺度で比べるためのスコアです。準1級では、4技能それぞれに750点ずつ配分されています。
下の表のとおり、技能ごとに問題数は大きく違います。それでも満点は同じ750点なので、1問あたりのスコアへの影響は技能によって異なります。
| 技能 | 主な出題内容 | 問題数 | CSE満点 |
|---|---|---|---|
| Reading | 短文の語句空所補充/長文の語句空所補充/長文の内容一致選択 | 31問(18・6・7) | 750点 |
| Writing | 英文要約/英作文(意見論述) | 2問 | 750点 |
| Listening | 会話の内容一致選択/文の内容一致選択/Real-Life形式 | 29問(12・12・5) | 750点 |
| Speaking | 自由会話/ナレーション/Q&A(個人面接・約8分) | — | 750点 |
協会は、同じ技能の中であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じと説明しています。2024年度からはWritingに英文要約が加わったため、それ以前の問題数や配点を前提にした情報には注意しましょう。
正答数からCSEスコアへの換算は回ごとに変わる
CSEスコアは、各回の全答案を採点したあとに、項目応答理論(IRT)という統計的な手法で算出されます。問題の難しさを考慮してスコアを出すため、同じ正答数でも回によってCSEスコアが変わることがあります。
協会は、受験者が自分の正答数からスコアを算出することはできないと案内しています。公式の「正答数→CSE」換算表も公開されていません。
| 項目 | 素点(正答数) | CSEスコア |
|---|---|---|
| 中身 | 正解した問題の数や採点結果 | 正答数をもとに統計的に算出したスコア |
| 回次による違い | 問題の難しさで意味が変わる | 難易度の差を調整して算出される |
| 自分で計算できるか | R・Lの選択問題の正答数は数えられるが、Writingの得点は確定できない | 受験者は正確に算出できない |
| 合否判定に使うか | 直接は使わない | 使う(一次1792点・二次512点) |
成績表の英検バンドで合格基準との差を確認する
成績表には、技能別のCSEスコアと合否に加えて、英検バンドが表示されます。英検バンドは、合格基準スコアを起点に25点刻みで、基準からどれだけ離れているかを示す目安です。
バンドを見れば、合格基準にどれだけ近いかをつかめます。ただし、バンドの数字から正答数を逆算することはできません。
英検準1級は何割正解で合格できる?
「何割取れば合格か」は多くの受験者が気にする点です。よく見かける「8割」「7割」という数字は、それぞれ意味が違うため、分けて理解しましょう。
- 「1792÷2250=約8割」は正答率ではない
- 協会が紹介した「7割程度」は2016年度第1回の観察例
- 「各技能598点」は必須の最低点ではない
「1792÷2250=約8割」は正答率ではない
1792点は、一次試験のCSE満点2250点に対して約79.6%にあたります。同じく二次試験の512点は、満点750点の約68.3%です。
これはCSEスコアの満点に対する割合で、問題の正答率ではありません。「8割正解しないと合格できない」という意味ではない点に注意しましょう。
協会が紹介した「7割程度」は2016年度第1回の観察例
協会は、2016年度第1回の一次試験について、1級・準1級では各技能の正答率が7割程度の受験者の多くが合格したと紹介しています。自己採点の目安として、この数字を参考にする方は多いでしょう。
ただし、これは特定の回の結果を紹介したもので、現在の試験にそのまま当てはまる必要正答率ではありません。二次試験の目安を示したものでもないため、あくまで参考として扱いましょう。
2016年度はWritingに英文要約がない時期の結果です。7割を超えていれば必ず合格、下回れば必ず不合格、という基準ではありません。
「各技能598点」は必須の最低点ではない
1792点を3で割ると約597.3点になるため、「各技能598点ずつ取ればよい」と説明されることがあります。これは合計に届くための均等配分の一例で、技能ごとの最低基準ではありません。
一次試験は3技能の合計で判定されるため、得意な技能で点を稼ぎ、苦手な技能を補う形でも合格基準に届きます。下の表は、公表されたCSEスコアを足し合わせる考え方を示すための仮の例です。
| 例 | Reading | Listening | Writing | 合計 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 例1 | 610点 | 590点 | 600点 | 1800点 | 基準を8点上回る |
| 例2 | 610点 | 590点 | 580点 | 1780点 | 基準に12点届かない |
| 例3 | 640点 | 560点 | 600点 | 1800点 | 基準を8点上回る |
| 例4 | 597点 | 597点 | 597点 | 1791点 | 基準に1点届かない |
例3のように、Listeningが600点を下回っていても合計が1792点以上なら一次試験は合格です。反対に例4のように、3技能をそろえても合計が1点足りなければ不合格になります。
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英検準1級の合格点に届くための成績表の使い方
合格点を知ったあとは、自分があと何点、どの技能で足りないのかを把握することが大切です。成績表の技能別スコアを使って、次に取り組む内容を決めましょう。
- 一次の合計と1792点の差を確認し、技能別スコアを比べる
- 一次は合計で判定されるため、伸ばしやすい技能から上げる
- 二次のSpeakingは一次とは別に準備する
一次の合計と1792点の差を確認し、技能別スコアを比べる
まずは成績表で、一次試験の合計と1792点との差、英検バンドを確認します。技能ごとの合格最低点はないため、3技能のスコアを見比べて、合計を押し上げやすい学習課題を探しましょう。
| 確認する項目 | わかること |
|---|---|
| 一次試験のCSE合計 | 合格基準1792点まで何点足りないか |
| 英検バンド | 合格基準から25点刻みでどれだけ離れているか |
| 技能別のCSEスコア | どの技能が合計を押し下げているか |
| 二次試験のSpeakingスコア | 512点までの差(二次を受けた場合) |
一次は合計で判定されるため、伸ばしやすい技能から上げる
一次試験は3技能の合計で判定されるため、すべての技能を同じだけ伸ばす必要はありません。自分にとって伸ばしやすい技能や、失点が目立つ技能から優先して取り組むのが一つの方法です。
取り組み方は、技能ごとの課題に合わせて選びましょう。
| 技能 | 取り組みの例 |
|---|---|
| Reading | 語彙問題の復習、長文を時間を計って解く練習 |
| Writing | 英文要約・英作文を書き、構成と表現を見直す |
| Listening | 音声を聞き直し、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する |
二次のSpeakingは一次とは別に準備する
二次試験は、一次試験の点数とは関係なく、SpeakingのCSEスコアだけで判定されます。一次の対策が中心になりやすい方も、面接の練習は別に時間を取りましょう。
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英検準1級の合格点に関するよくある質問
まとめ
英検準1級の合格点について、要点を3つにまとめます。
- 合格点は一次試験がR・L・WのCSE合計1792点以上、二次試験がSpeaking 512点以上で、回次によって変わらない
- 「約8割」はCSE満点に対する割合で、正答率ではない。協会の「7割程度」も2016年度の一回分の観察例
- 一次は3技能の合計で判定されるため、成績表で弱い技能を見つけて優先的に伸ばすのが一つの方法
まずは直近の成績表を開き、合格基準との差と技能別のスコアを確認してみましょう。どの技能に時間を使うかが決まれば、次の受験までの学習計画も立てやすくなります。



