英検準2級は、高校中級程度の英語力が問われる試験として位置づけられています。
3級まではなんとか合格できたけれど、準2級になると急に難しく感じるという声は少なくありません。
その壁の正体は、高校で習う文法項目が一気に加わることにあります。
この記事では、英検準2級の文法レベルや出題範囲、効率よく合格を目指すための勉強法までを、英語が苦手な方にもわかるようにまとめました。
- 英検準2級ではどんな文法が出題されるのか知りたい
- 中学英語のままで通用するのか不安
- 限られた時間で合格レベルまで引き上げる方法を探している
文法を体系的に整理しながら学べば、準2級合格はぐっと現実的になります。
英検準2級の文法レベルは高校中級程度!その出題範囲について
英検準2級は、日常生活で必要な英語の基礎をひと通り使いこなせるレベルが目安とされています。
公式の説明でも、難易度の目安として高校中級程度の英語力が想定されており、3級から一段ステップアップした位置づけになっています。
日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。
文法面では中学で学習した内容に加えて、高校で習う新しい項目が加わってくるのが大きな特徴です。
語彙数は約3,600語が目安と言われており、出題される文章のテーマも教育・科学・文化・ビジネスといった社会的な内容まで広がります。
文法・語彙・読解のバランスが整っていないと得点が安定しにくいため、まずは出題範囲の全体像をつかんでおくことが大切でしょう。
出題の土台になるのは中学レベルの文法
準2級と聞くと高校英語のイメージが先行しがちですが、実際の出題の多くは中学で習った文法の応用です。
中学で学んだ基本5文型や時制、助動詞、不定詞などの理解があやふやなままだと、準2級の問題はかなり難しく感じてしまいます。
まずは土台となる中学英語のうち、特に準2級で頻出する単元を再確認しておくとよいでしょう。
- 現在完了形(経験・継続・完了の3用法)
- 不定詞の3用法と動名詞との使い分け
- 受動態の基本形と時制の組み合わせ
- 関係代名詞who・which・that
- 接続詞when・if・because・although
これらの単元に不安があるなら、準2級の対策に入る前に中学英文法のドリルで素早く復習しておくのが近道です。
土台が固まっていれば、新しく学ぶ高校文法もスムーズに吸収できます。
英検準2級の文法でまず押さえたい5つの重要項目
準2級で新しく登場する文法のうち、出題頻度が高く合否に直結しやすい単元はある程度絞れます。
闇雲に文法書を頭から読むよりも、頻出項目から重点的に押さえたほうが学習効率はぐっと上がるでしょう。
ここでは特に優先度の高い5項目を、次の表にまとめました。
| 文法項目 | 学習のポイント |
|---|---|
| 受動態の応用 | 完了形・助動詞との組み合わせ |
| 関係副詞 | 関係代名詞との使い分け |
| 比較表現 | 原級・比較級・最上級の応用 |
| 動名詞 | 不定詞との使い分け |
| 分詞 | 名詞修飾と分詞構文 |
これらは大問1の語彙・文法問題だけでなく、長文読解の構造理解にもそのまま使われます。
ひとつずつ例文ベースで意味を確認しながら、自分でも書ける状態を目指していくのが理想です。
受動態の応用表現
中学で学ぶ受動態は「be動詞+過去分詞」が基本ですが、準2級では時制や助動詞と組み合わせた応用形が問われます。
たとえば現在完了の受動態「has been built」や、助動詞を含む「can be seen」のような形がそれにあたります。
会話文や説明文の中で自然に出てくるので、形を見て意味がすぐに取れるかどうかが鍵になるでしょう。
学習する際は、以下のようなパターンで整理しておくと混乱しにくくなります。
- 現在完了形+受動態:The book has been read by many students.
- 助動詞+受動態:This problem should be solved soon.
- 進行形+受動態:The bridge is being repaired now.
例文を声に出して読みながら、能動態に書き換える練習を加えると理解が一段深まります。
意味と形をセットで覚えることが、応用問題への対応力につながっていきます。
関係副詞(when・where・why)
関係副詞は準2級で新しく登場する重要単元のひとつで、関係代名詞との違いに戸惑う学習者が多い項目です。
関係代名詞は名詞の代わりとして働きますが、関係副詞は「前置詞+名詞」のかたまりを置き換える役割を持ちます。
たとえば「the house in which I live」を「the house where I live」に書き換えるイメージを持つと理解が進みやすいでしょう。
代表的な3つの関係副詞は、以下のように使い分けます。
- when:時を表す名詞を修飾(the day when we met)
- where:場所を表す名詞を修飾(the city where she was born)
- why:理由を表すthe reasonを修飾(the reason why he left)
問題演習では、空所の直前にある名詞が「時・場所・理由」のどれかを見極めるのが正解への近道です。
慣れてくれば短時間で判断できるようになり、得点源として安定します。
比較表現の応用
比較は中学から扱う単元ですが、準2級では原級比較や倍数比較、最上級の言い換えなど、応用パターンが増えます。
たとえば「as … as」を使った原級比較、「three times as … as」のような倍数表現、「no other … than ~」を用いた最上級の書き換えなどが代表例です。
形は似ているのに意味が異なるので、混同しないように整理しておく必要があります。
学習を進める際は、次のような例文セットで覚えていくのが効果的です。
- Tom is as tall as Mike.(同じ程度)
- This bag is twice as expensive as that one.(倍数)
- No other student in this class is taller than Ken.(最上級の言い換え)
ライティングや面接でも比較表現は使う場面が多いため、書ける・話せる状態まで持っていけると応用が利きます。
形を覚えるだけでなく、意味の違いを理解することが重要です。
動名詞のさまざまな使い方
動名詞は「〜すること」を表す形ですが、準2級では不定詞との使い分けが問われる場面が増えてきます。
特にenjoyやfinish、avoid、mindなど、動名詞だけを目的語に取る動詞は出題頻度が高く、しっかり覚えておきたいところです。
逆にwantやhope、decideなど不定詞のみを取る動詞もあり、両者の区別が得点を分けます。
整理のために、動名詞をよく取る動詞をいくつか挙げておきます。
- enjoy ~ing(〜することを楽しむ)
- finish ~ing(〜し終える)
- avoid ~ing(〜することを避ける)
- give up ~ing(〜することをあきらめる)
- mind ~ing(〜することを気にする)
また、stop to do(〜するために立ち止まる)とstop doing(〜するのをやめる)のように、意味が変わるペアにも注意しておく必要があります。
短い例文を声に出して練習すると、感覚的に覚えやすくなりますよ。
分詞による修飾と分詞構文
分詞は現在分詞(〜ing)と過去分詞(〜ed)の2種類があり、名詞を修飾したり文を簡略化したりするときに使われます。
準2級では、分詞が名詞の前後についた形を読み解く問題や、簡単な分詞構文の理解を問う出題が見られます。
最初は難しく感じても、ルールを把握すれば長文読解のスピードを大きく押し上げる武器になるでしょう。
分詞の主な使い方を、次の例で確認しておくと理解しやすくなります。
- a sleeping baby(眠っている赤ちゃん/現在分詞)
- a broken window(壊れた窓/過去分詞)
- the boy playing soccer in the park(公園でサッカーをしている男の子)
- the book written by him(彼によって書かれた本)
長文の中では、分詞のかたまりを見つけて「どの名詞を修飾しているか」を素早く判断する練習が役立ちます。
慣れれば読み返す回数が減り、解答時間にも余裕が生まれます。
英検準2級の文法を効率よくマスターする4ステップ勉強法
文法学習は順番を間違えると、時間ばかりかかって得点が伸びにくくなってしまいます。
おすすめは「現状把握→弱点の見える化→集中インプット→反復」という4ステップで進める方法です。
この流れに沿って学習すれば、限られた時間でも効率的に合格レベルへ近づけます。
具体的なステップは、以下の4つです。
それぞれのステップでやるべきことが明確だと、迷う時間が減り学習量そのものを増やせます。
闇雲な勉強より圧倒的に成果が出やすいので、まずはこの順番を意識してみてください。
過去問を解いて今の実力をチェックする
文法対策の第一歩は、自分が今どこでつまずいているかを正確に知ることです。
そのためにいきなり過去問を1回分解いてみると、得点だけでなく弱点の傾向まで一気に見えてきます。
合格点との差を実感できるので、学習へのモチベーションも上がりやすくなるでしょう。
過去問を解くときは、以下のような点を意識して取り組むのがおすすめです。
- 時間を計って本番と同じ条件で解く
- 答えだけでなく、なぜその選択肢を選んだか理由をメモする
- わからなかった問題は印をつけておく
- 終わったあとは大問ごとに正答率を集計する
このひと手間で、「文法が弱い」「長文の精度が低い」など、自分の課題が具体的に見えてきます。
最初の点数が低くてもまったく問題ありません、ここからの伸びしろを把握するための作業だと考えましょう。
間違えた文法項目を書き出して見える化する
過去問を解いたあとは、間違えた問題を文法項目ごとに分類して書き出してみてください。
たとえば「関係副詞で2問落とした」「動名詞と不定詞の使い分けで3問落とした」というふうに、原因を文法単元のレベルまで掘り下げます。
この作業をすると、自分が優先して取り組むべき単元が一目でわかるようになるでしょう。
書き出すときは、ノートやスプレッドシートに以下のような形でまとめると整理しやすくなります。
- 間違えた問題番号
- 関係する文法項目(例:関係副詞、受動態、比較)
- 間違えた理由(知識不足/うっかりミス/時間不足)
- 復習する教材のページ
可視化することで「なんとなく苦手」が「具体的に対策できる課題」に変わります。
頭の中だけで処理せず、必ず文字に落とし込むのが上達への近道です。
高校生向けの文法書で苦手を補強する
弱点が見えたら、次は教材を使って苦手単元を集中的に補強していきましょう。
英検準2級は高校英語の入り口にあたるため、高校生向けの基礎文法書がちょうどよいレベル感です。
中学英語の総復習が終わっている前提なら、薄めの問題集を一冊やり切るのが最短ルートになるでしょう。
教材選びでは、次のような条件を満たすものがおすすめです。
- 文法項目ごとに章が分かれている
- 例文が短く理解しやすい
- 練習問題と解説がセットになっている
- 200ページ前後で挫折しにくい厚さ
分厚い網羅型の本よりも、まずは薄い問題集を最後まで終わらせる方が知識として定着しやすいです。
1周終えたら、間違えた問題だけをもう一度解くというサイクルを回していきましょう。
同じ問題を繰り返して知識を定着させる
文法は理解しただけでは身につかず、繰り返し解いて初めて使える知識になります。
新しい問題ばかり解いていると、同じパターンで何度も間違えるという状況に陥りがちです。
それを防ぐためにも、一度解いた問題を再度解き直す習慣をつくることが欠かせません。
復習のサイクルは、以下のような目安で進めると効果的です。
- 1回目:解いたその日のうちに解説を読む
- 2回目:翌日に間違えた問題だけ解き直す
- 3回目:1週間後にもう一度同じ問題を解く
- 4回目:2週間〜1ヶ月後に総復習として通しで解く
このサイクルを回すと、知識が長期記憶に移行しやすくなります。
「もう覚えた」と思っても抜けやすいのが文法ですから、面倒でも繰り返しを怠らないことが合格への近道です。
英検準2級の文法問題の大問別の出題傾向と解き方のコツ
英検準2級の筆記試験は複数の大問で構成されており、それぞれに出題の特徴と効果的な解き方があります。
文法力が直接問われるのは大問1ですが、他の大問でも文法理解が読解スピードを左右します。
短文の語句空所補充、会話文の空所補充、長文の語句空所補充、長文の内容一致選択
大問ごとに「何を問われているのか」「どこに時間をかけるべきか」を把握しておくと、本番で慌てずに済みます。
特に時間配分を間違えると最後の長文が解ききれないため、解く順番と各大問の制限時間を事前に決めておくのが安心です。
ここからは、大問ごとに点を取るためのコツを順に見ていきましょう。
大問1(短文の語句空所補充)で点を取るコツ
大問1は短い英文の空所に当てはまる単語や熟語を選ぶ問題で、語彙と文法の力が直接得点に表れます。
20問前後出題されるため、全体に占めるウエイトが大きく、合否を分ける重要パートとなる構成です。
ここで安定して得点できるかどうかが、合格ラインを越えるための鍵を握っています。
効率よく解くために、次のポイントを意識しておくとよいでしょう。
- 動詞問題は時制と語法(自動詞・他動詞)の両方を確認する
- 前置詞問題はコロケーション(決まった組み合わせ)で覚える
- 文法問題は空所の前後にあるヒント語を必ずチェックする
- 熟語問題は意味だけでなく構文も合わせて記憶する
迷ったときは消去法で選択肢を絞ると正答率が上がります。
1問あたりにかける時間は30秒程度を目安にして、わからない問題は印をつけて後回しにしましょう。
大問2(会話文の空所補充)の攻略ポイント
大問2は短い会話文の空所に最も自然な応答を選ぶ問題で、文法というよりは会話の流れを読む力が試されます。
選択肢はどれも文法的には正しいことが多く、文脈に合うかどうかで判断する必要があります。
質問と答えのやり取りが自然になるか、会話の前後に矛盾がないかを確認するのがポイントです。
解くときは以下のステップを意識すると、安定して正解を選びやすくなります。
- 空所の直前と直後の発言をしっかり読む
- 話している2人の関係性(友人・親子・店員と客など)を意識する
- 疑問詞で始まる質問にはそれに対応する答え方を選ぶ
- 選択肢を1つずつ当てはめて違和感がないか確認する
このパートは慣れの要素も大きいため、過去問や模試で会話パターンに数多く触れておくと得点が伸びます。
文法だけに頼らず、コミュニケーションとして自然かどうかを判断軸にすると正答率が安定するでしょう。
大問3(長文の語句空所補充)の時短テクニック
大問3は説明文や物語文の空所を埋める形式で、長文読解と語彙力の両方が問われます。
文章全体の流れを理解したうえで、空所の前後にある接続詞や代名詞をヒントに正解を選ぶのが基本戦略です。
文法知識があると論理展開を素早くつかめるため、結果として読解スピードが大きく上がります。
時短のためには、次のような読み方を身につけておくと効果的です。
- 最初に各段落の最初の1〜2文を読んで全体像を把握する
- 空所の直前直後だけでなく、前後1文ずつ広く読む
- however・becauseなどの論理マーカーに印をつける
- 代名詞が指す名詞を必ずチェックする
時間が足りないと感じる人は、空所の周辺だけを読んで解こうとして失点しがちです。
短い時間でも全体の流れをつかむ意識を持つことで、安定した得点につながります。
大問4(長文の内容一致)で迷わない読み方
大問4は長めの説明文やメールを読み、内容に合う選択肢を選ぶ問題です。
設問は文章の順番に沿って並んでいることが多く、本文と選択肢を照らし合わせる作業が中心になります。
文法知識があれば修飾関係や時制を正しく読み取れるため、内容の取り違えを防ぎやすくなるでしょう。
迷わずに解くためには、次のような手順がおすすめです。
- 設問を先に読んで、何を探すべきかを把握する
- 本文を頭から読みながら、設問に関係する箇所に印をつける
- 該当箇所を見つけたら選択肢と照らし合わせて検討する
- 言い換え表現(パラフレーズ)に注意して正解を選ぶ
本文と全く同じ表現が選択肢に並ぶことはまれで、多くの場合は言い換えになっています。
「同じ意味だけど別の単語で表現されている」というパターンに慣れておくことが、得点アップにつながります。
英検準2級の文法対策に役立つおすすめ教材3選
文法対策の効果を最大化するには、目的に合った教材選びが欠かせません。
闇雲に何冊も買い込むより、過去問・項目別問題集・総合英文法書の3タイプを揃えるのが合理的です。
それぞれの教材には次のような役割があります。
| 教材タイプ | 主な役割 |
|---|---|
| 過去問題集 | 出題傾向と時間配分の確認 |
| 項目別文法書 | 重要単元を集中的に補強 |
| 総合英文法書 | 体系的な知識の整理と応用 |
この3タイプを組み合わせれば、現状把握から弱点補強、応用力アップまで一気通貫で進められます。
書店や図書館で実物を確認し、解説の見やすさや例文の自然さを基準に選ぶとミスマッチが減るでしょう。
過去問題集で出題傾向をつかむ
英検対策の基本は過去問題集を解くことで、これは準2級でも変わりません。
公式の過去問題集は実際の試験と同じ形式で収録されているため、本番感覚を養うのに最適です。
英検協会の公式サイトでも一部の過去問が公開されており、無料で取り組むこともできます。
過去問題集を使う際は、以下の点を意識すると学習効果が高まります。
- 直近3〜5回分の問題を中心に取り組む
- 1回分を通しで解いて時間配分を確認する
- 間違えた問題は解説を熟読し、関連文法も復習する
- リスニングや面接の対策にも同じ問題集を活用する
公式の過去問は信頼性が高く、解説も丁寧なので一冊持っておいて損はありません。
何度も繰り返し解くことで、本番特有の問い方や選択肢のクセに慣れていきましょう。
項目別の文法書で重要ポイントを学ぶ
過去問で弱点が見えたら、次は項目別の文法書で集中的に補強していきます。
「準2級用」「高校基礎」と銘打たれた問題集は、必要な範囲を絞り込んで解説してくれるので効率的です。
文法項目ごとに章が分かれているものを選ぶと、苦手な単元だけをピンポイントで復習できます。
項目別文法書を選ぶ際の基準としては、次のような点が参考になります。
- 各単元の解説が見開き2ページ程度にまとまっている
- 練習問題が章末に用意されている
- 例文が短くてシンプル
- レイアウトに余白があり読み疲れしにくい
分厚い参考書よりも、薄めの問題集を最後まで仕上げる方が知識として定着しやすいです。
1周終えたら印をつけた問題だけを2周目で解き直すと、効率的に弱点を潰せます。
総合英文法書で応用力まで伸ばす
過去問と項目別問題集に加えて、辞書代わりに使える総合英文法書を一冊そばに置いておくと安心です。
文法問題で迷ったときに該当ページを引き、関連事項まで含めて理解を深めるという使い方ができます。
高校で配布される英文法書がある人は、それをそのまま活用すれば追加の出費もかかりません。
総合英文法書を選ぶときは、以下の特徴があるかをチェックしてみてください。
- 索引が充実していて該当ページをすぐ引ける
- 例文に和訳と解説がついている
- 高校英文法の範囲を網羅している
- 図解や表で視覚的に理解できる
最初から通読する必要はなく、わからないことが出てきたときに調べる辞典のように使うのが正解です。
過去問や問題集で出てきた疑問をその都度解消していけば、知識のネットワークが自然と広がっていきます。
英検準2級の文法をライティングと面接で活かすコツ
英検準2級では筆記・リスニングだけでなく、ライティングと二次試験の面接でも英語を使う力が試されます。
ここで重要なのは、難しい構文に挑戦するのではなく、覚えた文法を確実に使いこなす姿勢です。
ライティングと面接で意識したいポイントを、まず全体像として押さえておきましょう。
- ライティングでは短く正確な文を積み重ねる
- 面接では暗記したパターンを応用する
- ミスを減らすため、自信のある構文を中心に使う
- 接続詞を活用して文と文をつなげる
文法の正確さは採点項目にも含まれており、難しい表現を使ってミスを連発するより、シンプルな表現で正しく書く・話す方が高評価につながります。
「使える文法」を増やすという意識で対策を進めましょう。
ライティングは中学レベルの文型で十分対応できる
準2級のライティングでは、自分の意見と理由を80語程度でまとめる力が問われます。
実際の解答に使う文法は、中学校で学んだ範囲でほとんどカバーできるレベルです。
無理に高校英語を盛り込もうとせず、I think〜やBecause〜といった基本構文を組み合わせて書くのが現実的でしょう。
書き方の型として、次のような構成パターンを覚えておくと便利です。
- 1文目:自分の立場を明示する(I think that ~ / I don’t think that ~)
- 2〜3文目:理由1を書き、具体例で補足する
- 4〜5文目:理由2を書き、具体例で補足する
- 6文目:結論として立場をもう一度示す
この型に沿って書けば、文法の難易度を上げなくても十分に合格点を狙えます。
スペルや三人称単数のsなど、基本的なミスをなくすことに集中するのが得策です。
面接で使えるシンプルな表現パターン
二次試験の面接では、質問に対して英語で答える力が求められます。
完璧な英文を作ろうとして黙り込むより、短くてもよいので堂々と答え続ける方が高い評価につながります。
事前にいくつかの定型表現を覚えておけば、本番で詰まったときの助けになるでしょう。
面接で使い回せる便利な表現を、いくつか挙げておきます。
- I think (that) ~ because …(〜と思います、なぜなら)
- I usually ~ on weekends.(週末はたいてい〜します)
- I would like to ~ in the future.(将来〜したいです)
- For example, ~ .(たとえば〜です)
- I’m sorry, could you say that again?(すみません、もう一度言っていただけますか?)
これらのフレーズをスムーズに口から出せるように、声に出して練習しておくのが効果的です。
模範解答を丸暗記するのではなく、自分の体験に合わせてアレンジできるようにしておきましょう。
ありがちな文法ミスとその対策
ライティングや面接でよく見られるミスには、いくつか決まったパターンがあります。
ミスのクセを知っておけば、本番で意識的に避けられるようになり、得点アップにつながるでしょう。
事前に「自分がやりがちなミス」を把握しておくと、本番直前のチェックリストとして役立ちます。
代表的なミスとその対策を、以下にまとめました。
- 三人称単数のs忘れ:主語が he / she / it のときは動詞にsをつける
- 時制の不一致:過去の話なら過去形で統一する
- 名詞の単複ミス:複数のときはsをつけ、数えられない名詞には注意
- 冠詞の抜け:初出の単数名詞には a / an を、特定のものには the を使う
- スペルミス:頻出単語ほど書いて練習する
これらは中学英語の範囲のミスですが、減点要因として意外と多いのが実情です。
書き終わったあとに見直す時間を必ず確保し、ミスを最小限に抑えていきましょう。
英検準2級の対策でよくある質問
英検準2級を目指す学習者からは、勉強の進め方について似たような質問が多く寄せられます。
特に文法・単語・優先順位に関する疑問は共通して見られるテーマです。
ここでは、よくある質問を3つ取り上げて回答します。
それぞれの質問に対する考え方を、順番に解説していきますね。
事前に疑問を解消しておけば、学習中の迷いが減り、限られた時間を有効に使えます。
文法だけを勉強すれば合格できますか?
結論からお伝えすると、文法だけの学習で合格するのは難しいです。
準2級は文法・語彙・読解・リスニング・ライティング・スピーキングと、英語の総合力をバランスよく問う試験だからです。
文法はあくまで土台であり、これに加えて他の技能を伸ばすことで初めて安定した合格が見えてきます。
合格に必要な学習のバランスとしては、次のような目安が参考になります。
- 文法:全体の20〜25%
- 単語・熟語:全体の25〜30%
- 長文読解:全体の20%
- リスニング:全体の15〜20%
- ライティング・面接対策:全体の10〜15%
文法に時間をかけすぎると、他の技能が手薄になり総合点が伸び悩む原因になります。
過去問でバランスをチェックしながら、自分に合った配分を見つけていきましょう。
単語や熟語はどのくらい覚えるべきですか?
英検準2級の合格には、約3,600語の語彙が必要とされています。
3級レベルが約2,100語と言われているため、準2級では1,500語ほど新しく覚えるイメージです。
語彙力が不足していると、長文読解で内容が頭に入ってこなかったり、リスニングの聞き取りに苦戦したりしてしまいます。
単語学習を進める際は、以下のような工夫を取り入れると効率が上がります。
- 準2級専用の単語帳を1冊やり切る
- 1日30〜50語を目標に、毎日少しずつ進める
- 例文ごと覚えて使い方も身につける
- 音声を活用して発音とセットで記憶する
- 週末には1週間分の総復習を行う
熟語は単語より暗記しにくいので、過去問で出会ったものを中心に覚えると効率的です。
知らない単語を減らすことが、合格への一番の近道だと言えます。
短期間で合格を目指すなら何を優先すべきですか?
試験まで時間が限られている場合は、得点に直結しやすい分野から優先的に取り組むのが鉄則です。
特に大問1の語彙・文法問題は配点が高く、覚えれば確実に得点できるため、最初に手を付ける価値があります。
逆にライティングや面接は、ある程度の基礎力がついてから対策する方が効率的です。
短期合格を狙う場合の優先順位は、おおよそ以下のようになります。
- 単語・熟語の暗記(大問1の基礎になる)
- 文法の重要項目の確認(受動態・関係副詞など頻出単元)
- 過去問演習(出題形式と時間配分を体に覚えさせる)
- リスニングの音声慣れ(毎日10分以上は継続)
- ライティングの型練習(合格点を取るパターンを固める)
短期間で結果を出すには、「広く浅く」より「狭く深く」が基本姿勢になります。
自分の弱点と試験までの残り日数を見ながら、優先順位を柔軟に調整していきましょう。
